黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

山崎製パンのチャレンジ精神 ~ ローソンベーカリーのゴディバ・コラボ商品

 前回、ローソンベーカリーのゴディバ・コラボ商品(山崎製パン)の紹介記事を綴るにあたっては、最近のホールセールベーカリーの商品に久しく覚えることがなかったワクワク感・満足感に満たされていました。(そのおかげで、これらの商品2アイテムはどちらも(再確認のため)2回購入する羽目となってしまいました。)

 

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 リテイルベーカリーではこれまでのパン業界の常識に囚われずに、顕著なところでは高級生食パンといったブームを牽引しています。

 

 ホールセールベーカリーに訪れました、そのような久し振りのワクワクの商品について、まだ書き足りない気持ちを抑えることができず、もう少しだけ解説を加えることにしたく思います。

 

 なお、私の個人的な推測から実際の生産ラインや製品設計とは異なる内容となっている可能性も十分にありますので、あくまでも一個人の解釈と理解して頂けますとありがたく。

 

【 目次 】

 

写真はイメージです ~ その①

 まず、ショコラパンに見られます、外観形状です。

 

山崎製パン

 

 包装紙には『写真はイメージです』との表示があります。

 

 通常、袋包装で商品を流通させる大手製パンメーカーは、設計された品質に対して極力均一な同等のレベルを求めます。

 

 そこで、今回購入した商品を並べて見ましょう。

 

山崎製パン

 

 概ねの外観寸法とクープが3ヶ所入っている点は同様ですが、形状は歪(いびつ)な上、見た目には従来のライン製品の均一性から外れている感があります。

 

 これは品質がばらついているというよりは、手作り感を出しているイメージの方が大きいと私には捉えられました。

 

 もちろん、このような取り組みは従来のホールセールベーカリーには決して見られなかったものです。

 

 では、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

山崎製パン

 

 二つのショコラパンの生地底面を見てみますと、片方の商品には赤の矢印のように成形時の生地の結着が不十分な状態が確認できます。

 

 そして、黄色の点線で囲った部分にはパンチングメッシュらしき跡が一部分に出ています。

 

 これらの状態は、生地物性が硬く(取扱いが困難)、それでいてロール成形ではけっして過剰な力を加えていないことが推測されます(一般的なロール成形の方法とは異なっているような気がします)。

 

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 そして緑の矢印のように、大粒の洋酒漬けクランベリーやチョコレートをミキシング時に生地へ混ぜ込んでいるのも、もしかしますとあえて不均一さを演出する目的があったのかもしれません(もちろん、食べた時のアクセントとしても十分機能しています)。

 

 加えて、製造現場においてはモルダー(成形装置)の清掃作業がさぞ大変ではなかったかと、心配にもなります。

 

 そして、わざわざパンチングメッシュの天板を使用して焼成したパンの断面は円形に近く、フィリングの充填作業をさらに困難にさせていることが推測されます。

 

山崎製パン

 

 実際に②の商品では真横にスライスされていますものの、①の方では腹割り充填されていますチョコスプレッドは斜め下方からの切れ込みに入っています。

 

 パンの形状が歪で均一化されておらず、加えて搬送コンベア上の安定性も欠ける状態で、あえて製造する判断をした山崎製パンの企画担当者の意見をぜひお聞かせ願いたいところです。

 

写真はイメージです ~ その②

 もう一品のビーフカレーパンは、さらに包装紙の写真との差が大きいと感じています。

 

山崎製パン

 

 名称がドーナツとなっていますように、この写真のビーフカレーパンはフライヤーで揚げているのではないでしょうか。

 

 フィリングのカレーペーストは成形時に充填されていると思われますが、上下の生地が同等の厚みを持っているところから、おそらく連続包餡設備:火星人(レオン自動機製)を使用して、製造したものと推測します。

 

 カレーフィリングの上部には、上側の生地との間にはっきりと空洞も確認できます。

 

包餡方法

 そこで、今回のビーフカレーパンはフライヤーで揚げられたものではなく、オーブンで焼成されたものと推測して、包餡方法を考えていきたいと思います。

 

薄皮さくらあんぱん

 火星人でフィリングが包餡された生地は、上下面の生地厚さを均等に成形することができます。

 

山崎製パン

 

 ここでは春も近づいてきてもいますし、昨年の記事から同じく山崎製パンの薄皮さくらあんぱんの断面を見てください。

 

 上下面の生地は厚みが異なりますもののフラットで、そしてフィリングと上部の生地との間には大きな空洞ができています。

 

桜もち丸(anopan)

 そして、手包みでフィリングを包餡したパンで、過去の記事に興味深い商品がありましたので、ご紹介します。

 

anopan

 
 このブログでは、常連となっていますご近所のリテイルベーカリー:anopan が昨春に販売していました桜もち丸です。

 

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 手順は、次のイラストのようなものと推測します。

 

包餡 モデル

 

 一般的な包餡(左上⇒右上⇒左下)の後に、さらに周囲の生地を製品底面に持ってきている(右下の作業)のでは、と。

 

 なお、この桜もち丸では写真の通り、生地とフィリングの間に空洞は存在しません。

 

ビーフカレーパン

 そこでイラスト右下の作業の後に、さらに上下面をひっくり返すとどうなるのでしょうか。

 

 今回のビーフカレーパンのようにパン上部の生地が厚く、フィリングと上部生地との空間もできないパンが作れるのではないでしょうか。

 

 ただし、これは言うほど簡単なものではなく、生地を閉じた部分は最終発酵~焼成工程でけっして開いてくることがないように、確実に綴じなければなりません。

 

山崎製パン

 

 ビーフカレーパンの上部の生地の中心には軸のような跡も見られます。

 

 最初に私がこのパンを見た時にカレーフィリングを後充填したと勘違いした品質は、どのようにして製造されたのか、いろいろと考えていきたいと思っています。

 

 なお、改めましてビーフカレーパンの生地表面を見てみましたところ、脂っぽさはまったく感じられませんでした。

 

 となりますと、フィリング充填の成形後、油脂を含ませていたパン粉を生地に付けてオーブンで焼成した可能性が高いと思われます。

 

 重ね重ね私が実際の生産ラインを見た訳ではありませんので、あくまで私見・想像の域を脱しませんが、今回の商品2アイテムを手掛けられた山崎製パンのチャレンジには、これからのホールセールベーカリーの商品にもさらなる進化を期待したくなってしまいます(生意気言って、すみません)。

 

ローソンのゴディバコラボ商品と隠れた技術への挑戦・山崎製パン ~ 連続式オーブンにおける蒸気加熱

 ローソンからゴディバとのコラボ商品2アイテムが発売されました。

 

 超セミハード系(?と早合点)のショコラブレッドと、なんと想定外のカレーパンです。

 

 これらの商品は、製パン最大手の山崎製パンが製造していることもあり、その製造ラインにはとても興味が湧くところでもあります。

 

 実は、このショコラブレッドに関しては、1回の実食でなにか腑に落ちないところがあり、改めてもう1回買い直して食べてみましたところ、もしかして山崎製パンのけっこうな挑戦が・・・、と思わせられるような商品でした。

 

 今回は、ローソンベーカリーのゴディバコラボ商品の紹介と併せて、この商品とは主旨が外れるかもしれません連続式オーブンの蒸気加熱機能についての解説をしてみたいと思います。

 

【 目次 】

 

トンネル式オーブンの蒸気発生装置

 もしかしますと、ここで蒸気発生装置の解説は見当違いだったかもしれませんが、それほど今回の山崎製パンの商品は意外性の高い商品だったと言い訳させて下さい。

 

 固定式オーブンを使用してハード系のパンを焼成する際は、比較的容易に蒸気を掛けることができます。

 

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 密閉された空間であれば、噴出させる蒸気に対して炉内の空気を優先して排気することは技術的に十分可能です。

 

オーブン

 

 ハード系の製品の焼成には蒸気加熱が付きものですが、それが連続生産ラインとなりますと、対応することの大変さもあります。

 

 まず基本的な事柄として、化学の授業でいろいろな物質の分子量を勉強されたことを思い出してください。

 

 パンの焼成に関係する主な気体の物質としては、概算で、

空気(O2・20% + N2・80%) : 28.8(=32×0.8+28×0.8)

二酸化炭素(CO2) : 44(=12+32)

(H2O)     : 18(=2+16)

となりますので、つまり空気や二酸化炭素より軽い蒸気(水)はパンの焼成中、通常、炉内の上方へ上がっていってしまう事が推測されます。

 

 そして、連続生産ラインで一般的に使用されるオーブンは、入口と出口がありますから密閉状態にすることができず、しかも多くのオーブンで使用されている燃料のガスは必然的に排気しながら運転せざるを得ません。

 

オーブン

 

 そうなりますと、パン生地を加熱させる蒸気は上方から噴き付けることになるのですが、勢いが弱ければパン生地まで届きませんし、かといって強過ぎますと流体の広がりが少なく、結果として当たる時間が短くなって十分な加熱が難しくなります。

 

 さてさて、この技術は現在も各オーブンメーカーで試行錯誤をされていると思いますので、具体的な解説は申し訳ありませんが、割愛させて頂きます。

 

ショコラパン(210円 税込)

 ローソンがゴディバとのコラボで、2品種の商品を発売しました。

 

 既に、ブログで紹介されている方もいらっしゃいますので、なにを今さらと思われるかもしれません。

 

ショコラパン

 

 一品めのショコラパンですが、包装の外観はゴディバのイメージが全面に出たデザインとなっています。(よく見てみますと、LAWSON BAKERY の文字が分かります)

 

ショコラパン

 

 そして、原材料表示を見てみますと、そこには製造元として山崎製パンの表示が。

 

外観・断面

 購入しましたショコラブレッドは、チョコスプレッドが生地から少しはみ出していて、ちょっと失敗だったかなぁ・・・、との感覚でした。

 

ショコラパン

 

 上面はクープが3本入っており、それでセミハード系?と先入観を持ってしまった、という訳(言い訳)です。

 

 形状は比較的歪で、腹割り充填されていますチョコスプレッドは真横のスライスではなく、斜め下方からの切れ込みが入っていました。

 

 この時点で、これは手作り感を出しているため?、との見方もできたのですが、どうも連続生産ラインで製造する商品としては、いい意味で違和感の残る品質でした。

 

風味・食感・食味

 生地には、チョコレートチップとクランベリー粒が練り込まれていて、イレギュラーな食感が楽しめ、甘さと酸っぱさを味わうことのできる商品でした。

 

 なお、生地はやや脆さのあるしっとりとした食感で、クープで騙された見誤った蒸気加熱による引きの強さはあまり感じられません。

 

リベンジのショコラパン

 そこで、どうもこの記事を書きながら、気持ちの中にモヤモヤしたものが残った状態が収まらず、改めまして再度購入して、見てみることにした次第です。(すみません、納得できないと妥協できない、しつこい性格なんです。)

 

ショコラパン

 

 やはり、外観形状は歪です。

 

 しかし、今回購入した商品はチョコスプレッドもはみ出ておらず、そのような意味ではきれいな外観です。

 

ショコラパン

 

 今回、スライス面は真横から切れ込みが入っています。

 

 そして、この断面を見て、ふと気づいたのが、縦に切った時の縦横比がほとんど変わらない、つまりは円形に近いという事でした。

 

 あと、わずかにパンチングメッシュのような跡が残っているみたいで・・・。

 

パンチングメッシュ天板

 

 もしや最終発酵~焼成に至って、平天板やプレス天板を使わずにパンチングメッシュの天板を使っていたのでは。

 

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 パンチングメッシュの天板を使用しますと、バゲットのような商品は断面を円形に近い状態で焼成することができますが、その後の加工は非常に困難になります。

 

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 一般的な冷却後の加工工程では、フィリング充填のカット面を安定させるために生地底面の形状は平たい方が確実に良好に流すことができます。

 

ショコラパン

 

 ところが、生地の底面が丸く、しかもそこそこの硬さがありますと搬送コンベア上で位置が定まり難く、非常に装置のセッティングが困難になり、高い技術レベルが求められることになります。

 

ショコラパン

 

 実際の生産ラインを見た訳ではありませんので、あくまで想像の域を脱しませんが、この品質の商品を製造しようと試みた企業:山崎製パンの挑戦には、(勝手にですが)賛美を送りたい気持ちにもなってしまいます。

 

ビーフカレーパン(280円 税込)

 もう一品は、ゴディバビーフカレーパンといった時点で、既に特筆ものです。

 

ビーフカレーパン

 

 名称は、ドーナツとなっています。

 

ビーフカレーパン

 

 原材料名の先頭にビーフカレーと記載されていますので、小麦粉以上にフィリングを詰めている商品のようです。

 

外観

 きれいな円形の外観にパン粉がやや歪に塗(まぶ)してあります。

 

ビーフカレーパン

 

 そして、側面はドーム型ということでこれらの事柄を含めまして、名称はドーナツですが、もしかしてフライヤーでは揚げていないのでは、と。(もちろん、こちらも実際の生産ラインを見ているわけではありませんので、間違っていましたら、申し訳ありません)

 

ビーフカレーパン

 

 もしかしますと、丸目の成形後、パン粉を付けて天板に並べ、オイルを噴霧したか、もしくはパン粉自体に油脂を含ませていた可能性も考えられます。(パン粉は脂を含んでいますが、パン生地の表面は、あまり脂っぽくありません。)

 

ビーフカレーパン

 

 生地底面を見てみましても、明らかに生地上面のパン粉の付き方とは表情が違っていることが分かります。

 

断面

 カレーフィリングは、成形時に包餡されたものではなく、生地の焼成・冷却後に後充填されたのではないでしょうか。

2/15 訂正 ⇒ カレーフィリングは、成形時に包餡されたようです。買い直しましたカレードーナツには後充填の跡が見つからず、加えてわずかにフィリング上部に空洞がありました。

 

ビーフカレーパン

 

 パン生地の部分は内相において膜がとてもきれいに伸びており、フィリングと生地との境界が密になっていて、フィリング側の生地内側に層ができていません。(ただ、包装紙の写真ではカレーフィリングの上部に空洞ができているのですが・・・難しいです)

 

 さらに不思議なことは、上部に生地が偏っていて、なんとなく閉じた面が上になっているようにも見えることです。(通常は、閉じた面は下に置きます)

 

 ドーナツに限らず、一般的に成形時にフィリングを生地で包餡して焼成・フライしますと、成形時にフィリングと生地の接していた部分が、下の写真のような空洞になります。

 

ビーフカレードーナツ

 

 このカレーパンの製品設計の段階において、メインはカレーではなく、あくまでもゴディバのチョコを主眼に置いたパン生地とのコンセプトで作り上げられたのでは、と考えますと、先述のショコラパンと同様に非常に考え抜かれた一品と感慨深いものがあります。

 

風味・食感・食味

 以外にも(失礼しました)、チョコレート生地とカレーフィリングがマッチしています。

 

 油はしつこくなく、生地のチョコレート感はしっかりと感じられますものの、全体としてバランスの取れたカレーパンを味わうことができました。

 

ロール成形のライン化 ~ 超熟ロール・パスコ

 日経POSデータを見る機会も最近ではほとんどなくなってしまっていますが、それでも過去のデータでは食卓ロールのカテゴリーで1位となっていましたのが、パスコの超熟ロールだったと記憶しています。

 

 山崎製パンのロイヤルバターロールフジパンのネオバターロール等々を抑えての、堂々第1位です。

 

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 今回は湯種製法を用い超熟シリーズの第2弾として市場に投入されました、このロールパンについてリポートします。

 

 また、製パン工場の連続生産ラインにおけます、ロールパンの成形装置に関して解説を加えます。

 

【 目次 】

 

ロール成形装置:モルダーの遍歴

 以前の記事を振り返りますと、なんとも拙(つたな)い構成で、いずれリライトしないと恥ずかしい限りの内容です(そのような意味では、多少は記事の執筆にも慣れてきたのかもしれません)。

 

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 下記の画像は食パン用のモルダーですが、ガス抜きしました生地をロールする部分:展圧板に張られているベルトは固定されていますので、通常の使い方ですと生地重量の違いに関わらず、すべての生地が同じ距離を巻かれることになります。

  

成形

 

 つまり、仮に重量の少ない生地を流す場合、ロール生地の径が小さい故に巻き過ぎとなり、生地にダメージが加わってしまいます。

 

成形

 

 その為、特に菓子パンのラインのようにいろいろな重量の生地が同じラインを通る場合、かつては下図のように展圧板の入口側を持ち上げて、展圧ベルトの途中から生地が巻かれるように(過度のダメージが加わらない様に)製造現場での対応がなされていました。

 

成形

 

 ところが、最近になってモルダーの上部展圧ベルトが可動式の機種が開発・登場したことによって、流す生地にとっての最適な巻き数がプログラミングできるようになってきています。

 

成形

(出典:㈱オシキリ)

 

 この機種では、展圧ベルトが生地の進行方向に対して正転・逆転が可能で、その運行速度も調整可能です。

 

成形

 

 計算過程は、以前の記事と重複しますので割愛しますが、全工程での巻き数:N は、

 N = (u1-u2)/(u1+u2)・L/(2πr)

⇒ 訂正です。shufuinvestさん、ご指摘ありがとうございました。仰る通りです。

 N = (u1-u2)/(u1+u2)・L/(πr)

と式化できますので、結果的に分割重量(サイズ)の異なるパン生地を流しても、予め求めた条件に従って最適な巻き数でロール成形することができるようになりました。

 

超熟ロール

 これまでに食パンを始め、イングリッシュマフィンやフォカッチャ、かつてはスティックパンに及ぶまで超熟の冠を配したシリーズ製品がラインナップに並びましたが、シリーズ化するためのもっとも重要なシリーズ第2弾の商品こそが超熟ロールでした。

 

超熟ロール

 

 大ヒットした食パンの後継として超熟の名を掲げる以上、メーカーとしては失敗は許されません。(などと私が口走るのも、おこがましいのですが)

 

 しかしそのような緊迫した状況の中、超熟ロールは湯種製法由来のもっちり・しっとりしたソフトな食感が高い評価を受け、食パンカテゴリーに続いてロールパンのカテゴリーでも首位を奪取しました。

 

外観形状

 最近でこそ見慣れた形状ですが、発売当時は食事パンのロールパンと言えばバターロールが主流で、ドッグロールの形状は家庭向け商品としてはマイナーなアイテム群だったと記憶しています。

 

超熟ロール

 

 生地重量は36.2gですので、焼減率を16%(ベーキングロス:14%+クーリングロス:2%)と仮定しますと、分割生地重量は、43.1g(=36.2g/(1-0.14-0.02))程度と推測されます。

 

超熟ロール

 

 生地の側面にはきれいなホワイトラインが出ており、しっとりしたパンに仕上がっていることを連想させます。

 

 腰(生地の高さ)も十分に出ており、焼色は標準的な濃さに焼き上げています。

 

超熟ロール

 

 生地の底面にはくっきりとした段差が確認できます。

 

 プレスタイプの天板を使用して、生地高さを出しているのでしょう。

 

内相

 生地の膜が薄く、よく伸びていて、ソフトな食感を連想させます。

 

超熟ロール

 

 底詰みも鍵穴もなく、きれいな内相です。

 

 そして、生地上面が標準的な焼色ながらクラストの厚さが厚くないということは、オーブンでの焼成工程において短時間での着色がなされていることが推測されます。

 

 機会があれば、短時間での焼色の着色を行うための条件についても解説できればと思います。

 

風味・食味

 程よい甘みのバランスが好ましいです。

 

 このパンは、切れ目を入れて食材を挟み、食べられるケースが多いのではないでしょうか。

 

 私は、マーガリン+ジャムといった組み合わせが好みですが、ソーセージ等を挟んでソフト食感のサンドウィッチも外せません。

 

イレギュラーな課題

 パンの製造ラインでは厳密に製造条件を設定して、チェックを行っていたとしても、どうしても規格外の品質の製品が出てしまうことが極稀にあります。

 

 すみません、これは決してクレームという意味ではなく、課題と要因の提起として捉えて頂きたく思います。(異物の混入は問題ですが、このパンは実際に食べてみても、品質にまったく問題はなく、おいしく頂けましたので)

 

超熟ロール

 

 今回購入した商品の中に、たまたまひとつのロールパンの成形時の結着が不十分で、その境界が上面に出てきてしまっていたものが入っていました。

 

 手作業の場合、ロール成形したパン生地は作業者が中央の結着面を下に向けて天板に並べるのが基本です。(当然、結着が不十分であれば、都度、手粉やモルダーの設定を調整します)

 

 こうすることに因って、境界以外のきれいに延ばされた面を表面に出すことができるためです。

 

 ところが、大量に連続生産される製造ラインではランダムに流れてくる生地のすべてを向きを揃えて並べることは至難の業です。

 

 では、どう対処するかですが、そのためには結着面が見分けられない程、きれいに成形を仕上げることが求められます。

 

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 注意するポイントとしてはベンチタイム(中間発酵)での湿度、ガス抜きの際の手粉、そして、ロール成形での力の加え方といったところでしょうか。

 

 今のような冬の空気が乾燥した季節では、成形時の生地表面が乾燥しない様に万全の注意を払う必要があります。(この業界では、分割~成形の生地に対して『湿らさず、乾かさず』といった難題が課せられています)

 

成形

 

 多くの成形機:モルダーにはロール成形時に生地長さがそれ以上伸びないようにする目的で両サイドに生地ガイドが設けられていると思います。

 

 私的にはイレギュラーに伸びた生地の長さを抑える保険的な目的で生地ガイドは使用されると認識していますが、海外では過剰の負荷が掛かってもすべてのパン生地の両サイドを押さえて成形時の形状を揃えるベーカリーもあるようです。

 

 形が揃っても、ダメージを受けて成形後に伸びない生地では最終的な品質に高いレベルは求められないと思うのですが・・・。

 

 

PS.PCでお読み頂いている皆さまへ 背景の画像を変えてみました。少々くどかったかもしれません。

 

祝! 1周年・anopan ~ リテイルベーカリーの開業に思う

 我が家がリピーターとして足繁く通っています、近所の焼き立てパン屋さんのanopanが、先日の1月22日をもってオープン1周年を迎えました。

 

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 以前にあったケーキ屋さんがなくなって、どういったお店が入るのか関心が高かったところ、たまたまオープン5日目にお店の前を通り掛って、パン屋さんであることを知りました。

 

 その際、お店の中を覗いていたところをオーナーの奥さんに見掛けられました日からのお付き合い、と、今回はそんなローカルな話題です。

 

【 目次 】

 

リテイルベーカリーの製パン設備

 ところで、パン屋さんを開業したいと思った時、最低限、どれだけの設備が必要でしょう。

 

 さすがに、製パン工場のようにオートメーション化されたラインで作る訳ではありませんが、それでも手作業では適わない部分の設備は必要となります。

 

製パン工程

 

 私の現在の実験のように冷凍生地のみで対応するのであっても、発酵機とオーブンは必要です。

 

 もちろん、原材料を保管する冷凍冷蔵庫、作業台、パン置きのラックやスケッパ―等の器具類といった付帯設備は大なり小なり一通り揃えなくてはいけません。

 

 スクラッチで生地から捏ねて作る場合も、手捏ねという選択肢もあるかもしれませんが、やはりミキサーは欲しいところです。

 

 このパン業界は、比較的脱サラで参入される方も多いそうですが、なかなか現実は甘くないようです。

 

 一般的に国内で多くの方々が起業される中、その半数は1年で退場すると言われ、5年後に残っているのは10%に満たないそうです。

1/31 追記 ⇒ 経済産業省による中小企業の企業残存率

   1年後:72.8%、 3年後:52.8%

       パン屋(個人事業)

   1年後:62%、  3年後:38%

と、パン屋さんの存続は平均より厳しそうです。(うろ覚えの記述ですみません。)

 

 パン屋さんがその平均値以上か以下かは分かりかねますが、たとえ個人店でも時代に即した(SNS等を利用した)集客の手段が大きく経営状態を左右しているような気がしています。

 

改めまして anopan のご紹介です

 1年前にお店がオープンしてから時々私のブログに登場するanopanですが、改めてその登場記事数を数えてみましたところ、実は既に14回も登場していて、今回の記事が15回目という(本ブログでも)常連さんです。

 

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 定番商品にも癖になるパンがいろいろあって、加えてローカル価格のおかげか、けっこう安く買えることもリピートしている要因の一つかもしれません。

 

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 特に季節限定のデニッシュが稀に登場するのですが、私にとりましては、どうしてこのデニッシュが定番商品ではないのか、残念至極な思いに浸ってしまうほどです。

 

祝! 1周年

 この日の天候は今ひとつでしたが、お店の前には行列ができていました。

 

anopan

 

 1周年の御礼の張り紙には、オリジナルステッカーが(6種類の内)1枚頂ける特典付きの記載が。

 

anopan

 

 さて、どのステッカーを頂いたか、それは後ほど。

 

anopan

 

 店内には、贈られたお祝いのお花がたくさん飾られています(このパン屋さんが愛されている事、よく分かりますね)。

 

店舗の様子

 順番が回ってきて店内に入りますと、奥にもお祝いの品々が・・・。

 

anopan

 

 贈り物は、実はレジ横にも・・・、整理して置くのも大変だったのでは、と要らぬ心配までしてしまいそうです。

 

anopan

 

 シックな中にも、おしゃれで落ち着いたショーケースです(この方式は、不特定多数による細菌汚染の危険性が低く、個人的にはありがたいと思っています)。

 

今回購入のパン

 こちらは、今回購入しました anopan定番のパンの数々となります。

 

anopan

 

 ここぞとばかりに買いました(しばらくは、朝食&おやつには事欠きませんでしたよ!)。

 

1のパン(レーズンパン 290円 税込)

 そして、こちらが1周年記念限定の『1のパン』です。

 

 文字通り、算用数字の『1』を模(かたど)ったレーズンパンとなります。

 

anopan

 

 表だけでは、このパンの特徴がなかなか伝わり難いかと思い、底面側もお見せしますとレーズンがびっしり(使用されているレーズンは、ずいぶん高級なものを使用しているそうです)。

 

 これだけレーズンを混ぜ込みながらも、形状は直線を再現したかったでしょうから、レーズンを混ぜ込んだ生地をシートにして、カットしていると推測します。(もしかしますと、シート生地を重ねる際にもレーズンを挟んでいるかもしれません)

 

食パン(1斤(ハーフ) 330円 税込)とステッカー

 プレゼントで頂きましたステッカーは、現在の看板のデザインと次の看板候補?のデザインとか。

 

anopan

 

 食パンは、俵成形で高さがやや低めの山形です。

 

 歯切れの良さとしっとりさ、そして微妙な甘さが特徴で、anopan独特の食感です。

 

 そして、最近の高級食パンブームの中において、リテイルベーカリーの食パンが1斤330円は、やっぱり瀬戸価格かもしれません。

 

ハード系のパン

 下写真の上段はバゲット(210円 税込)で、我が家のリピート率も高いパンです。

 

 裏返して底面を見てみますと、直焼きしていることが分かります。

 

 実は、お客さん側からは壁に隠れてオーブン全体が見られませんので、正確なメーカーや機種は分かりませんが、ちらっと見える装置の一部分や以前のオーナー夫妻からの話の脈絡から三幸機械社製のコンポオーブンもしくはkamadoオーブンでは、と推測します。

 

anopan

 

 下段は、栗とヘーゼルナッツ(190円 税込)で秋頃に期間限定で発売された商品です。

 

 定番商品となったのでしょうか、もしくは材料がある間は作ってくれるとか。

 

ハード系のサンドパン

  次の写真の上段は、前述のバゲットを3分割して作られる、あんバタ(220円 税込)です。

 

 私は、行くと必ずバゲット1本分(3個)購入するパンで、やはり家に持って帰ってからすぐに食べるのが最高ですね。

 

 バゲットのクラストにカリッとした食感が残っていて歯切れが良く、それでいてクラムはモチモチして粒あんとバターが噛んで絡むタイミングにベストマッチングです。

 

 実は、元々のあんバタはブリオッシュ生地のバンズにサンドされているのですが、同じ値段でパン生地をバゲットに替えて頂けます。

 

anopan

 

 下段のミルクフランス(200円 税込)は、同様にミルククリームがサンドされた商品です。

 

 こちらは、家族の支持が絶大です。

 

菓子パン系

 上段は、左から甘い林檎(210円 税込)、カレーパン(230円 税込)で、甘い林檎は煮込んだリンゴのスライスが5枚トッピングされ、カレーパンはカレーのフィリングが包餡されてスクエア形状に生地が成形(上のトッピングは福神漬け? すみません、未確認ですので、今度確かめます)されています。

1/29 追記 ⇒ カレーパンのトッピングは福神漬けでした。

 

anopan

 

 下段は、左からチョコ丸。ときどきクランベリー(220円 税込)と、クリームパン(180円 税込)です。

 

 チョコ丸は、ハード系のチョコレート生地にチョコレート&クランベリーのチップが混ぜ込んであります(すみません、底面を見ていませんでした。直焼きか、天板を使用しているか、未確認ですので、次回、確認するようにします

1/29 追記 ⇒ 最終発酵と焼成は、天板を使用されているようです)。

 

 クリームパンは、生地がしっとりとした食感で、トッピングのマーモンドスライスがワンポイントのアクセントになっていて、食感に楽しみを添えてくれます。

 

あとがき

 anopanのオーナーご夫妻には、私がこのお店のパンのファンと伝えていて、こちらの商品が気に入って『すごく丁寧に作られていますね』と話したりしますと、家族からは『普通のお客さんは、そんな言い方はしない!』と後からチェックされたりもします。

 

 若いオーナーご夫婦はとても気さくな方たちで、言葉を交わすだけで癒してもらえる気になってしまいます(言うなれば、会いに行けるアイドル的!)。

 

 そのお人柄は、この1周年のイベント期間に訪れた多くのお客さんから贈られたプレゼントの数からも推し量ることができました。

 

 これからも、ずっと応援していきたい anopan です。

 

 

メレンゲの気持ちで紹介の進化系カレーパン・パンの家 あ・ら・もーど ~ 内扉式デッキオーブン

 日本テレビの『メレンゲの気持ち』を何気なく見ていましたところ、進化系カレーパン特集で『NEOカレーパン3選!』の紹介がありました(1月23日放送)。

 

 この番組で紹介されましたのは、14年間で6500ものカレーパンを食べてこられたというカレーパン協会会長がお薦めする進化系のカレーパンです。

 

 その中に、東京都あきる野市秋川にあります『パンの家 あ・ら・もーど』が作られています『のびーるチーズのほっこりカレーパン』が入っていました。

 

 実は、このパン屋さんへは立ち寄ったことがあって、ここはせっかくの機会ですので、厨房の製パン設備共々こちらでも紹介したいと思いました次第です。

 

【 目次 】

 

内扉式デッキオーブン

 店内と厨房は、店員さんの許可を頂いて写真を撮らせて頂きました。

 

あ・ら・もーど

 

 オーブンは2台(デッキオーブン&コンベクションオーブン)あって、手前のコンベクションオーブンはツジキカイ社製、その奥にありますデッキオーブンは外観から戸倉商事製の設備と分かります。

 

 デッキオーブンは内扉式ですが、この戸倉商事というメーカーの内扉式デッキオーブンは独自の仕様になっていますので、その構造も解説しようと思います。

 

外扉式と内扉式のデッキオーブン

 デッキ式オーブンは、一般的に大きく外扉式と内扉式に大別されます。

 

あ・ら・もーど

 

 外扉式は、その名の通り、オーブンの扉を手前に下して開けるタイプのオーブンで、日本におけるパン屋さんでは主流となっている機種です。

 

 一方、内扉式は焼成室の横にレバーがあって、扉を奥の焼成室側へ上げる仕様となります。

 

 その内扉式のオーブンも通常は跳ね上げ式(上図 内扉式①)と言って、耐熱ガラス製の扉が軸を中心に弧を描くように動くのですが、この機種の場合、扉が移動する手前の部分にパンを置くことができません。

 

 つまり、焼成できる炉内の有効スペースが狭くなってしまいます。

 

 他方、戸倉商事が製造している機種(上図 内扉式②)は、扉がスライドして上方へ移動しますので、有効に炉床を焼成スペースとして使用することができます。

 

 私が知る限りでは、この仕様の内扉式デッキオーブンは戸倉商事社製の機種しか見たことがありません。

 

効果の違い

 続いて、外扉式と内扉式でパンの焼成条件にどのような効果の違いが出るのか、解説します。

 

あ・ら・もーど

 

 最も大きく違いが出るのは、焼成中に蒸気を使用するケースです。

 

 外扉式は扉をスプリング等で内側へ押さえていますが、炉内から大きな力が加わりますと扉が外に押され、開いてしまいます。

 

 つまり、フランスパンやドイツパン、ベーグルのように、焼成する際に大量の蒸気を使用するケースでは、蒸気を出した時点に扉が開いてしまい、せっかく入れた蒸気を外に逃がすことになってしまいます。

 

 では、内扉式ではどうでしょう。

 

 内扉式の場合、蒸気によって扉に内側から力が加わりますと、外へ向かう方向に力が加わることは同様ですが、このオーブンでは扉が閉まる方向に力が加わることとなり、炉内へ入れた蒸気を炉内に保持してくれます。

 

 バゲットやカンパーニュのように、ハード系のパンをウリにしているベーカリーで内扉式のデッキオーブンをよく見掛けるのは、このような理由によります。

 

 余談ですが、内扉式①の機種は一度前面の扉の板を外さないと扉の掃除をすることができませんが、内扉式②の機種の場合は、スライドさせて表裏の両サイドを容易に掃除することが可能です(作業者に優しい設計になっています)。

 

パンの家 あ・ら・もーど

 東京都あきる野市のJR秋川駅前に、その『パンの家 あ・ら・もーど』はあります。

 

あ・ら・もーど

 

 番組では、A5ランクの秋川牛のキーマカレーとチーズがたっぷり入っている『のびーるチーズのほっこりカレーパン』が紹介されていたのですが、実はその放送の2か月ほど以前に、このベーカリーを訪れていました。

 

www.santa-baking.work

 

 それは、以前にミスドポケモンドーナツの記事を上げました際の日程で、寄っていたものです。

 

 このベーカリーの商品は種類も多く、コロナ感染症対策の包装やケースカバーの設置にはご苦労されているものとお察しするばかりです。

 

あ・ら・もーど

 

 時期的には、ハロウィン🎃でしたので、先日までは正直なところ、記事を上げるタイミングは逸したと断念していました。

 

あ・ら・もーど

 

 このパン屋さんへ寄りましたきっかけは、秋川牛カレーパンののぼりと窓越しに外から見えましたカレーパングランプリのポスターです。

 

あ・ら・もーど

 

 どうやら、昨年(2019年)のカレーパングランプリでパンの家 あ・ら・もーどの秋川牛カレーパンが最高金賞を受賞されたようで、それならば、と、そのカレーパンを含めて3品を頂いてきました。

 

あ・ら・もーど

 

秋川牛カレーパン

 当然、お目当ては看板商品で一番人気のカレーパンなのですが、その商品は店舗の入口から入ってすぐ、最も目立つところの正面の棚に並んでいます。

 

あ・ら・もーど

 

 生地には、天然酵母(ホシノ天然酵母)を使用し、フィリングのカレーには黒毛和A4,A5ランクの地元で育った秋川牛を秘伝の液に漬け込み熟成させて旨みを引き出しているそうです。

 

 毎日12回以上、常に揚げたての商品が売り場に並ぶようで、確かに外側のパン粉の部分はカリカリで内側のもっちりしっとりとした食感の生地&フィリングとのバランスが良好です。

 

 カレーパンの起源には諸説ありますが、日本のベーカリーで開発され、東京から全国へ伝わっていったようです。

 

 だからでしょうか、カレーパンにはなにかホッとする懐かしさのような感覚を覚えます。

 

デニッシュペーストリー

 リング状の紙製容器に生地を型詰めし、アーモンドチップがトッピングされています(すみません、もう記事にしないものと思い、レシートを片付けてしまいましたので、商品名や価格が不明です)。

 

あ・ら・もーど

 

 生地はスイート系で、歯切れのいい食感は記憶に残っています。

 

クロワッサンサンド

 クロワッサンにホイップ生クリームとキューブチョコレートをサンドし、チョコ掛けの上から粉糖を塗(まぶ)した商品です。

 

あ・ら・もーど

 

 カレーパンがあれば、対比する甘系のパンも同時に欲しくなります。

 

 この商品に至っては、外観からイメージできる通りの食感&食味で、たっぷりとクリームとチョコレートを堪能しました。

 

あとがき

 あ・ら・もーどの店名はフランス語で『現代風、流行りの』という意味ですから、今ならTV番組で紹介された、進化系ののびーるチーズのほっこりカレーパンも食べることができるのかもしれません。

 

 そして、心残りは内扉式のオーブンを見ていながら、ハード系のパンをセレクトしていなかったこと。

 

 前述の進化系カレーパンと共に、次の機会があればぜひ試してみたいですね。