先日のセントル ザ・ベーカリーのパンをしっかりと見て以来、リテイルベーカリーの製品の見方に少々変化が出てきました。
これまでは、正直なところリテイルベーカリーの特徴は”こだわりの…”とか、”厳選された…”とかの、原材料に集約されていると勝手に思い込んでいた節があったのですが、造り方のコツのようなものの中に、メカニカルな展開が図れるものもあるように思えてきたので。
しかし考えてみれば、湯種製法のように元々リテイルベーカリーで使用されていた技術がホールセール製品の生産ラインへ展開した例もある訳で…。
製パン工場での技術のイノベーションを図っていくのであれば、せっかくの情報ソースを利用しない手はないですよね。
東京渋谷の365日
左からカレーパン(270円)、クロッカンショコラ(313円)、365日×食パン(302円)(価格は税込み)。
家族が東京へ出掛けた際に、買ってきてくれました。
いずれも独創的で、つい手を出してしまいそうな外観です。
カレーパンは、いわゆるキノコ型。
焼成前にオイルを噴霧もしくは塗布しているような表面です。
パン粉は、成形時に付けた感じでしょうか。
クロッカンショコラにサンドしてあるチョコレートのビーズですが、見た目と食感で楽しめる商品です。
このような形状のチョコレートを使うところはリテールならでは、と思います。
どうしても、造る際の(人手の)丁寧さが求められますから…(機械設備での大量生産向きではありません ⇒ でも、対策を要検討とするところから、イノヴェーションは始まるのかもです)。
右端にあります、このサイズの食パンは自身で造ったことがありません。
ここまでサイズが小さくなった時に、一般的なサイズの食パンと比較して、どんな問題点が出てくるのでしょうね。
見た目には普通に肌目の細かい、薄く伸びた膜厚が、実は結構難しかったりするのかもしれません。
愛知長久手の365
たまたま車で通り掛かった 折に、『365』のリテイルベーカリーを見つけ、入ってみました。
?東京の365日の系列?と思って製品を見てみると、どうも商品の特徴が違っているような。
購入したのは、クイニーアマン(240円)、アップルデニッシュ(260円)、パン・ヴィエノワ(120円)、発酵バター塩ロール(140円)、あんクロワッサン(220円 価格は全て税別)の5点です。
どうも、隣のCafeのベーカリーのようで、東京の365日との関係はないようです。
若干テンションが下がって帰宅した後、それぞれの商品を食べてみると、これがなかなかどうして。
商品の造り方の記載はあえて割愛させて頂きますが、イメージで表現しますと非常に丁寧に扱っている感があります。
細かいところの一例では、サックリ系のデニッシュとクロワッサンは紙の袋に、その他のしっとり系の商品はビニール袋に分けて入れてくれています。
商品の特徴を把握できているからこそ可能な対応なのだと、思った次第です。