くりーむパンの次は
先週の東京出張時に池袋駅の地下通路で八天堂のお店を見かけました。
低温でしっとり感覚のくりーむパンが看板商品の同店舗で、時間限定ながらメロンパンカスタード(250円 税別)とくりーむクロワッサン(270円 税別)が新商品として販売されていました。
キャッチコピーには、しっかりと”サックリした食感”の旨が謳ってあります。
基本的に、特徴的な加工方法が見られる商品しか買わない主義なのですが、今回の2アイテムは参考にさせられる点が大です。
ちなみに私が市場のパンや菓子を購入する際は、製造する時点から消費者の方々が口に運ぶまでの過程で、作り手の考え抜いた工夫が感じられる点を重要視しています。
それらの工夫は、きっと次の製品につながるヒントが隠されているような気がしてならないからなのですが…。
さて、もともと、メロンパンもクロワッサンもサックリとした歯切れのよい食感が命綱です。
密閉ではないにしろ、包装して低温保存といいますのは、開封後に推測されます生地表面での結露の現象も考慮しますと、なかなか挑戦できない形態と考えます。
それでは、それぞれの商品をチェックしてみます。
メロンパンカスタード
メロンパンカスタードですが、確かにビスケット生地の食感はサクサクしています。
けっしてシナッとしている訳ではなく、ましてや日数が経過しました一般的なメロンパンのような『泣き』が出て、ベタついている訳でもありません。
パン自体の焼き色は、上部の色が比較的強く出ていて、一般的なメロンパンの焼き方から考えますと、デッキタイプのオーブンを使用して、やや高温短時間で焼成しているのでは、と思ってしまいます。
パン生地の水分蒸発を抑える目的でしょうか。
充填されていますカスタードクリームは、元祖のくりーむパンと同様に結構な量が入っています。
ところで、ここでチェックが甘かった点をお詫び致します。
フィリングのカスタードクリームですが、クリームパンと同様に後充填と決め付けて食していました。
あれだけの量が入っていれば、おそらく包餡後の焼成では、あそこまでパン生地が膨張しないだろう、との推測でしたし、一般的なメロンパンでフィリングが充填されている商品は後充填が一般的ですので、今回、後充填の跡の確認を失念してしまいました。
おそらく、間違ってはいないだろうと思いますが、もしも違っていた場合には、改めまして解説のブログを掲載します。(⇒ また、どこかで購入してきます。)
くりーむクロワッサン
次にくりーむクロワッサンですが、このクロワッサンもメロンパンと同様にさっくりとした食感が好まれている商品です。
また、これの商品も(低温で包装されている状態から考えますと)意外なのですが、パン生地は非常にさっくりとした歯切れのよい食感で、食味も小麦粉の風味を感じることができて満足です。
カスタードが入っているところに到達すると、例えれば洋菓子屋さんで後充填のコロネが販売されていますが、あの商品のような感覚です。
製造してからの時間との勝負かもしれませんが、この状態をよく維持して販売されていると感動さえしてしまいます。
ただし、上部にトッピングされていますビスケット生地は剥がれ易く(ボロボロと落ちてしまいますし)、食味のコントラストもカスタードと生地で付けられている分で十分な気もしました(あくまで、個人の意見です)。
総括しますと、メロンパンもクロワッサンも全体的には、とてもおいしく頂くことができました。
これらの商品を 包装+低温 で提供する発想は、これまでにはなかったものですね。