上海駅にて
新幹線の南京駅に着いて、セキュリティを通った後、目についたのがパンの自動販売機です。
パンやスナック類だけではなく、ジュース等の飲料も同じ販売機内に並べられています。
もしかしましたら、冷たいドリンク類は下の方で、冷やす必要のないパンやスナック類は上の方といった配慮がされているのかもしれませんが、こんな写真の感じです。
陳列棚の温度表示をよく見ていませんでしたが、中国では飲み物を冷やさず常温で飲む習慣もまだ残っているそうで、少々温度が高めなのかもしれません。
ところで誤解のなきよう、決して中国の方がドリンク類を冷やさないわけではなく、普通に冷たい飲み物も取っています。
南京で市場視察
南京へ車で移動して、スーパーマーケットを2件、リテイルベーカリーを1件、コンビニ(ローソン)を1件、回りました。
スーパーマーケットのパンコーナーでは、とにかく大量のパンが並べられているというより積み上げられていて、よくよく見てみると…?
特に食パンではどこかで見たことのあるような、それでいて確かに初めての製品名の商品が…。
以前のハワイの時でもそうでしたが、中国でも日本の食パンのソフトさ、歯切れの良さ、くちどけの良さ、といった品質に対しては非常に評価が高く、中国国内の製パンメーカーも必死に日本の食パンの品質に近づけたいと頑張っているそうです。
上の写真は、桃李という中国のトップメーカー(ホールセール)が製造している食パンで醇熟…、おそらく山崎製パンの超芳醇と敷島製パンの超熟から名前を付けたのでしょうけど、確かに品質としましては日本の製品と同等のレベルに達していると実感しました。
噂では、このメーカーに日本人の技術者が指導して、日本式の製法はもとより、日本製の製パン設備も揃えたとの話も耳にします。
当然、採用している製法は湯種製法です。
ちなみに、この醇熟、中国国内の食パンシェアトップの商品だそうです。
そして、醇熟の隣に陳列されていますのが、天然酵母のパンです。
中国では、最近になって消費期限が日本並みのD+4といった出回るようになっているそうですが、まだまだD+10程度に長持ちする商品も少なくありません。
中国では、日本と違って天然酵母のパン=日持ちのするパン、と見る傾向があるらしく、おそらくはコモのロングライフの商品を見て、天然酵母=パネトーネと理解したのでは、と想像しています。
日本では、どちらかと言いますと自然派志向の流れで人気なんですけどね。
まだまだ、これからパン市場は拡大傾向にあるようです。