黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

中国のパン事情(出張後記) ~ 南京のリテイルベーカリー③ まとめて4店

リテイルベーカリー激戦区

 江蘇省南京市は、中国第9の都市だけあってトレンドに関しても非常に敏感とのことです。

 リテイルベーカリーも、若年層を中心に取り込みにしのぎを削っているようでした。

 その中にあって、味多美はメイン商材のひとつが山形食パンであり、その内相にも高い意識を持っているようでした。

 店内に入って食パンの内相を確認していましたところ、私達に気付いた定員の方が近付いてきて何かを言っています。

 通訳の方に確認してみましたところ、『なにかお手伝いすることはありますか?』といった内容だったそうです。

 機関の人が調査をしていると店員さんが勘違いをしているような事を言っているようでした。

 食パンは、山崎製パンのダブルソフトに近い成形で、クラムの食感は角形食パンに近い、しっとり感があるソフトさが特徴的でした。 

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 続いて入ったのは、酵塾という店舗です。

 ここまでの店舗を見てきますと、以前に挙げたベーカリーも含めて、ほぼパンが嗜好性の高い商品として扱われていることに気付きます(そして、この傾向はこの後に訪れますベーカリーにも見て取ることができました)。

 そして、この日に回った全ての店舗でパンはガラスのショーケースの中に陳列されており、日常生活的なイメージはほとんど感じませんでした。

 そして、ほとんどの商品は外観的な見栄えが顕著で、包餡しているフィリングを売りにしているような商品は、下右の写真のようにパネルを付けてアピールをしています。 

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 ホールセールの商品のところでも記載しましたが、やはりパンに関しては市場が先行している日本を意識しているところをリテイルベーカリーでも感じることができました。

 次に訪れましたのは奈雪の茶というお店で、複数店舗をチェーン展開しているベーカリー、と言いますか、ドリンク屋さんです(店名に茶と書かれていますが、ソフトドリンク一般を扱っています店舗です)。

 中国に来ました初日にも別の店舗に足を運んでおり、やはり若い人たちで賑わっていました。

 ちなみに、店名は日本風でしたが、それ以外に日本を感じることはありませんでした(日本テイストにプレミア感があるのでしょう)。

 この店舗でも、外観に特徴がある商品がガラスのショーケース内に並べられていて、とにかく存在感を放っています。

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 そして、予定していましたリテイルベーカリーの最後が原麦山丘という店舗で、ここまで来ますと”以下同文…”と書きたくなるほど、類似した傾向のオンパレードでした。

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 そして、この日を通して気が付いた点としては、最初のPARIS BAGETTE 以外で相が綺麗に出ているペイストリー製品をあまり目にした記憶がなく、多くの店舗で特徴的な外観をしている商品も基本的には玉生地⇒ロール成形といった製法が基本となっているように感じました。

 そのような意味では、中国ではまだまだこれから新たなトレンドが生まれる可能性は高く、個人的には興味が湧いてきます。