パンデュース 駅マルシェ新大阪店
出張や行楽の人達で溢れかえるJR新大阪駅に、パンデュースのお店があります。
やはり原材料にはこだわっていて、生地には国産の小麦粉・全粒粉・ライ麦粉を使用し、付けられている野菜は、 農家の方々からの直送のようです。
さて、そのパンデュースのパンですが、家族が大阪へ遊びに行ってきたついでに、角形食パン(300円 税込)を買ってきてもらいました。
こうして考えてみますと、セブンイレブンの金の食パンが同じ価格帯ということに差別化の何たるかを教えられたような気がしています。
再度記載しますが、腰折れしても製品の特長で問題ないと言い切って、上市するあたりは今までの常識を根底から覆すに等しい商品だと改めて思い知らされた商品です。
ところで、今回の角形食パンですが、こちらはこちらで十分に差別化が図られている特徴を有しています。
昔、『最近は、甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に、辛口の…』といったTVコマーシャルがありました。
当時は、まだまったくお酒などは飲める年齢でもなかったと思いますので、随分年月が経ってしまっているキャッチなのですが、同年代の方ならもしかしますと、記憶の片隅に残っているかもしれません。
近頃、薄い焼色のパンが多いとお嘆きの方がいるかどうかは別にして、現在のトレンドとしては、焼色は薄く、クラストも薄くといったパンが非常に目立つ傾向にあります。
そんな中、頑固なまでにしっかりと火を通しました、と主張しているのが、このパンデュースの角形食パンでした。
確かにおいしさというものは個人の嗜好性によるものですから、最大公約数的に支持される製品はあっても、基本的にすべてのお客様に支持される商品は、まず考えられないと思った方がいいでしょう。
となれば、他の商品とは一線を画す、この食パンはニッチな固定客が付いていても、まったく不思議ではありません。
そして、更にこの食パンの特徴なのですが、改めて前述の『最近は、甘口の食パンが多いとお嘆きの貴兄に、辛口の…』と続けたくなるほどの食味となっています。
それは、甘みを感じないリーンな食味ではなく、意識的に付けた塩味が感じられるものとなっている点です。
最近は、ビールのお供にパンを付けることがトレンドとして紹介されていたことを思い出しました。
確かにビールと一緒に食べるのであれば、甘口よりは辛口で…、となりますね。
食のシーンを考えて、パンもいろいろと進化を遂げている気にさせてくれた一品です。