今年で3回目
今年で3回目となります、パンシンポジウムが9月3日(火)、岐阜県の岐阜市文化産業交流センター(じゅうろくプラザ)大会議室で開催されました。
参加費は無料で公開講座の側面も持っています、このシンポジウムの主催は、岐阜大学 応用生物科学部です。
私は、主催者の一人である岐阜大学応用生物科学部教授の西津貴久先生と懇意にさせて頂いていることもあって、第1回から参加しているシンポジウムです。
今回は特別講演として、日本パン技術研究所 (通称:パン学校)の伊賀大八先生や東京農業大学食品加工技術センター教授の野口智弘先生から酵素に関連します製パン技術術のお話を聞くことができました。
そして、実は私も研究講演で「冷凍生地製パン法に関するあれこれ」と題して講演させて頂き、他に興味深い内容としましては、伴技術研究所の伴代表から「パン生地ミキシング状態解析法」の話が聞けました。
自身が機械屋さんなものですから、このようなテーマには食い付いてしまいます。
パンの作り方をベースにして、製パン機械設備を考えるような研究ですね。
ポスター発表とパネル展示
講演会場の後方は、大学各研究室のポスター発表と企業からのパネル展示スペースになっています。
ポスターショートプレゼンは、15:20-16:50のポスター発表に先立って、各ブース1分での概略の紹介がありました。
やはり岐阜大学が主体なのですが、離れたところでは岩手大学からの参加もありました。
岩手大学の研究テーマも私的には非常に興味深くて、真空冷却装置を利用した製品品質の改良に関して研究されていました。
必見の懇親会
ところで、今回のシンポジウムの特筆すべきところは講演内容だけに留まらず、懇親会にも及びます。
予定されていた講演が終了しましたところで、参加者全員の集合写真を撮影し、講演会場は懇親会場へと様変わりします。
ところが、通常の懇親会であれば、ここで料理が並んで…と、なるところ、今回は所狭しとたくさんの焼き立てパンが並んでいるではありませんか!
主催者の説明によりますと、地元岐阜県のリテイルベーカリーから取り寄せた製品が並べられたとのこと。
調達と準備をどのように主催者側で執り行ったかは不明なのですが、はっきり言って、食べきれないほどの焼き立てパンが並んでいました。
ここまで、焼き立てパンが並ぶとさすがに圧巻です。
懇親会ですから、食事系のパンが並ぶ一方で、スィート系のパンも選ぶのに悩むほどです。
この懇親会も今回のパンシンポジウムの大きな進化ではないかと思っています。
これまでにもいろいろな学会や講演会へ足を運んできましたが、最後に実食を経てここまで研究テーマを身近に感じた催しはなかったと、ちょっとした感動でもありました。