先日、パスコのミルクフランスをリポートしましたが、リテイルベーカリーのミルクフランスとは隔たりを感じつつ・・・、そんなある日、再び別のスーパーのパンコーナーを眺めていると・・・。
ちょっと気になるミルクフランスを発見!、興味本位でつい買ってきてしまいました。
ミルクフランス タカキベーカリー
最近は、外出といいますと食料品がメインになっていますが、その折、イトーヨーカドーにはタカキベーカリーの石窯パンコーナーがあって、ミルクフランス(129円 税別)も、その棚に並んでいました。
このタカキベーカリーのミルクフランスですが、なんと発売は1981年、今から39年前という超ロングヒット製品なのだとか! (初めて知りました!)
てっきり、石窯パンシリーズのラインナップに入っているものとばかり思っていたのですが、そういえば包装紙に『石窯**』の記載がありませんね。
タカキベーカリーのHPによりますと、同社の広島工場を新装した年に、新しいドイツ製のオーブンを使った新製品として生まれたのだとか。(噂では、石窯パンシリーズのオーブンもドイツのH社製の機種を使用しているみたいですけど。)
当時は、食事用のフランスパンに甘いクリームをはさむなんて!と賛否両論があったそうです。(そのような話を今聞きますと、へぇ~、ですよね!)
外観
スティック状の形状に縦のクープが入っていて、横割り(腹割りとも言います)のカットでミルク風味のクリームフィリングがサンド充填されています。
クープに関しては、この形状からリテイルベーカリーと同様に刃物でカットして入れられているようですね。
湾曲した形状は、わざとなのか、こうなってしまったのかは定かではありません、でもこのクープの形状が見た目にいい味を出していると感じてしまいます。
カット面
ここまでミルククリームが入っていれば、OKですね。
おそらく、発売当時は手絞りだったと推測しますが、もしかしましたら今でも当時の製法のまま手絞りかもしれません。
この商品の生地はけっこう硬く、装置で流すには今でも非常に大変かと・・・。
食味&食感
ひきのあるシンプルなフランスパン生地に、スティック状の形状、そして濃厚なミルク風味のクリームフィリングをサンド。
残念なのはホールセールベーカリー製品特有の弱点なのですが、包装後の流通の過程でパン生地内の水分移行によりクラストに引きの強さだけが出てしまい、焼きたてのパリッと感を失っていることです。
ん? 待てよ、包装紙に『おすすめのお召し上がり方』なるものが・・・。
『ミルクフランスをそのまま軽くトーストして…。フランスパンはパリッと、中のクリームがとろ〜りとけてパンにしみ込み、新しいおいしさです。』だ、そうです。
早速試してみますと・・・、たしかに!、クラストのパリッと感が復活しています!
ミニミニ工場見学 フィリング充填装置
背割り(縦割り)サンド充填装置
連続生産ラインへ導入されていますフィリングのサンド充填装置は大きく2種類に分けられます。
ひとつが中京圏や関西圏でなじみの深いサンドロールのようにロールパンを縦にカットして、チョコやクリームを充填する装置です。
近年では、2種類のフィリングを充填する装置やホイップクリームを波状に形作って充填する装置まで開発されています。
腹割り(横割り)サンド充填装置
もうひとつが関東圏で見られますコッペパンのようにロールパンを横にカットして、フィリングを充填する装置です。
今では、サンドロールもコッペパンも地域の境界なく市場に出回っていますので、全国区の製パン企業でなくても、仕上げの工程では両方のフィリング充填装置を揃えているところが多いのではないでしょうか。
スコーンもあったよ~!
過日にスコーンの記事の話を聞いていた家族と食料品の買い物へ行った時のお話です。
スコーンを見つけたと言うので、ほ~う、どこのベーカリーが・・・、と思ったところ。
( `ー´)ノ 湖池屋のスコーンかい!(しかも、10%増量 やみつきバーベキュー!)
なんとも、お後がよろしいようで・・・。