このところ、かなりミルクフランスに執心しているような気がしていますが、商品が違うこともあってか、家族はまだまだ飽きてきた素振りも見せません。
昨日、ミルクフランスを求めて彷徨いながら結局買えなかったわけですが、早速新たに2品を買い揃えてきました。
【 目次 】
リトルマーメイド リベンジ
昨日は売り場に並んでいなかったミルクフランスですが、今回は購入することができました。(と言いましても、買いに行ってくれましたのは家族です。感謝してます。)
タカキベーカリーグループのリテイルベーカリーですから、期待しています。
外観
外観は、ハード系というよりは一般的なロールパンに近いような・・・。
クープは縦に一本入っていますが、機械的にウォータースプリッターで入れたような感じです。
裏返して、生地の底面を見てみますと。
焼色のついている箇所が、ハースブレッド(直焼きパン)特有の細い跡ではなく、歪な気泡が点在する広い面積となっています。
おそらくですが、天板を使用して最終発酵を取り、焼成したのでは、と推測します。
外観を見ました際に、一般的なロールパンに近い外観の印象を持ちましたのは、きれいなホワイトラインができていることにも因ります。
ホワイトラインはバターロールやサンドロールのような商品には、高評価のポイントとなりますが、バゲットを始め直焼きの製品では、このホワイトラインはできません。
それは焼成の方法によるものなのですが、直焼きの場合、炉床に接していない部分であっても高温の雰囲気環境にありますので、必然的に焼色が付いてしまうからです。
断面
ミルククリームは、たっぷり充填されています。
内相は肌目が細かく、一般的な菓子パンに近い状態です。
食味・食感
食べてみますと、確かに生地の引きは感じられますが、ソフトフランスといった表現が合う食感です。
食味ですが、ミルククリームを十分堪能でき、生地は決して邪魔をしません。
リテイルベーカリーの商品なのですが、タカキベーカリーのホールセールベーカリーのミルクフランス以上にホールセール商品に思えるパンでした。(あくまで、個人の意見です)
コガネパンのミルクフランス
コガネパンは岐阜県に拠点を置くローカルなホールセールベーカリーです。
近所のアピタのパンコーナーの棚で、この商品をたまたま見掛け、買って帰ってきました。
外観
この角度では確かめ難いのですが、外観形状としましてはハースブレッドに近いものになっています。
クープは切れ目が立っていますし、規則的な位置に入っている訳でもありませんので、刃物を使用して手作業で入れたものと思われます。
裏面を見てみましょう。
規則的に小さな凹凸が確認できます。(このような商品は、探せばよくありますよね!)
パンチングメッシュの天板を使用した跡ですね。
一般的なハースブレッドを連続生産ラインで焼成する場合に、よく用いられます方法です。(パンチングメッシュ天板に関しましては、後述で)
断面と食味・食感
断面は御覧になられての通りです、ミルククリームの量は個人的にもう少しほしいかなぁ、といったところです。
内相は先述のリトルマーメイドの商品と同様に肌目が細かく、一般的な菓子パンに近い状態です。
食味・食感
食べてみました感想も先述のリトルマーメイドの商品と同様に、ソフトフランスといった表現が合う食感でした。
ただし、コガネパンはホールセールベーカリーですから、そのまま食べることを前提にしたミルクフランスと考えれば、この食感も有りかと思います。
食味ですが、やっぱりミルククリームをもう少し感じられた方が満足できたかなぁ、といった感想です。
結論
結論としまして、外はカリカリ、内はもっちり感と引きがあり、良好な歯切れを求めるのであれば、今のところリテイルベーカリーを選んで購入するようか、と考えています。
ただし、一度トーストする手間を惜しまなければ、ホールセール商品でもタカキベーカリーのミルクフランスのように十分満足できる商品もあります(あくまで、個人の意見です)。
サンタの豆知識
パンチングメッシュの天板
コガネパンのところで記述しました、パンチングメッシュの天板は下図のようなものです。
見ての通り、けっして直焼きとはなりません。
しなしながら、焼き上がった製品は生地の底面が(平天板を使用したような平らな形状ではなく)湾曲した形状となり、直焼きした場合のような風船のように膨れ上がった状態を彷彿させてくれます。
この天板を使用すれば、対流方式のオーブンでも比較的高品質のフランスパンを効率的に焼成することができます。
ただし、この場合、フランスパンということはできても、ハースブレッド(直焼きパン)とは言えませんので、念の為。