我が家がリピーターとして足繁く通っています、近所の焼き立てパン屋さんのanopanが、先日の1月22日をもってオープン1周年を迎えました。
以前にあったケーキ屋さんがなくなって、どういったお店が入るのか関心が高かったところ、たまたまオープン5日目にお店の前を通り掛って、パン屋さんであることを知りました。
その際、お店の中を覗いていたところをオーナーの奥さんに見掛けられました日からのお付き合い、と、今回はそんなローカルな話題です。
【 目次 】
リテイルベーカリーの製パン設備
ところで、パン屋さんを開業したいと思った時、最低限、どれだけの設備が必要でしょう。
さすがに、製パン工場のようにオートメーション化されたラインで作る訳ではありませんが、それでも手作業では適わない部分の設備は必要となります。
私の現在の実験のように冷凍生地のみで対応するのであっても、発酵機とオーブンは必要です。
もちろん、原材料を保管する冷凍冷蔵庫、作業台、パン置きのラックやスケッパ―等の器具類といった付帯設備は大なり小なり一通り揃えなくてはいけません。
スクラッチで生地から捏ねて作る場合も、手捏ねという選択肢もあるかもしれませんが、やはりミキサーは欲しいところです。
このパン業界は、比較的脱サラで参入される方も多いそうですが、なかなか現実は甘くないようです。
一般的に国内で多くの方々が起業される中、その半数は1年で退場すると言われ、5年後に残っているのは10%に満たないそうです。
1/31 追記 ⇒ 経済産業省による中小企業の企業残存率
1年後:72.8%、 3年後:52.8%
パン屋(個人事業)
1年後:62%、 3年後:38%
と、パン屋さんの存続は平均より厳しそうです。(うろ覚えの記述ですみません。)
パン屋さんがその平均値以上か以下かは分かりかねますが、たとえ個人店でも時代に即した(SNS等を利用した)集客の手段が大きく経営状態を左右しているような気がしています。
改めまして anopan のご紹介です
1年前にお店がオープンしてから時々私のブログに登場するanopanですが、改めてその登場記事数を数えてみましたところ、実は既に14回も登場していて、今回の記事が15回目という(本ブログでも)常連さんです。
定番商品にも癖になるパンがいろいろあって、加えてローカル価格のおかげか、けっこう安く買えることもリピートしている要因の一つかもしれません。
特に季節限定のデニッシュが稀に登場するのですが、私にとりましては、どうしてこのデニッシュが定番商品ではないのか、残念至極な思いに浸ってしまうほどです。
祝! 1周年
この日の天候は今ひとつでしたが、お店の前には行列ができていました。
1周年の御礼の張り紙には、オリジナルステッカーが(6種類の内)1枚頂ける特典付きの記載が。
さて、どのステッカーを頂いたか、それは後ほど。
店内には、贈られたお祝いのお花がたくさん飾られています(このパン屋さんが愛されている事、よく分かりますね)。
店舗の様子
順番が回ってきて店内に入りますと、奥にもお祝いの品々が・・・。
贈り物は、実はレジ横にも・・・、整理して置くのも大変だったのでは、と要らぬ心配までしてしまいそうです。
シックな中にも、おしゃれで落ち着いたショーケースです(この方式は、不特定多数による細菌汚染の危険性が低く、個人的にはありがたいと思っています)。
今回購入のパン
こちらは、今回購入しました anopan定番のパンの数々となります。
ここぞとばかりに買いました(しばらくは、朝食&おやつには事欠きませんでしたよ!)。
1のパン(レーズンパン 290円 税込)
そして、こちらが1周年記念限定の『1のパン』です。
文字通り、算用数字の『1』を模(かたど)ったレーズンパンとなります。
表だけでは、このパンの特徴がなかなか伝わり難いかと思い、底面側もお見せしますとレーズンがびっしり(使用されているレーズンは、ずいぶん高級なものを使用しているそうです)。
これだけレーズンを混ぜ込みながらも、形状は直線を再現したかったでしょうから、レーズンを混ぜ込んだ生地をシートにして、カットしていると推測します。(もしかしますと、シート生地を重ねる際にもレーズンを挟んでいるかもしれません)
食パン(1斤(ハーフ) 330円 税込)とステッカー
プレゼントで頂きましたステッカーは、現在の看板のデザインと次の看板候補?のデザインとか。
食パンは、俵成形で高さがやや低めの山形です。
歯切れの良さとしっとりさ、そして微妙な甘さが特徴で、anopan独特の食感です。
そして、最近の高級食パンブームの中において、リテイルベーカリーの食パンが1斤330円は、やっぱり瀬戸価格かもしれません。
ハード系のパン
下写真の上段はバゲット(210円 税込)で、我が家のリピート率も高いパンです。
裏返して底面を見てみますと、直焼きしていることが分かります。
実は、お客さん側からは壁に隠れてオーブン全体が見られませんので、正確なメーカーや機種は分かりませんが、ちらっと見える装置の一部分や以前のオーナー夫妻からの話の脈絡から三幸機械社製のコンポオーブンもしくはkamadoオーブンでは、と推測します。
下段は、栗とヘーゼルナッツ(190円 税込)で秋頃に期間限定で発売された商品です。
定番商品となったのでしょうか、もしくは材料がある間は作ってくれるとか。
ハード系のサンドパン
次の写真の上段は、前述のバゲットを3分割して作られる、あんバタ(220円 税込)です。
私は、行くと必ずバゲット1本分(3個)購入するパンで、やはり家に持って帰ってからすぐに食べるのが最高ですね。
バゲットのクラストにカリッとした食感が残っていて歯切れが良く、それでいてクラムはモチモチして粒あんとバターが噛んで絡むタイミングにベストマッチングです。
実は、元々のあんバタはブリオッシュ生地のバンズにサンドされているのですが、同じ値段でパン生地をバゲットに替えて頂けます。
下段のミルクフランス(200円 税込)は、同様にミルククリームがサンドされた商品です。
こちらは、家族の支持が絶大です。
菓子パン系
上段は、左から甘い林檎(210円 税込)、カレーパン(230円 税込)で、甘い林檎は煮込んだリンゴのスライスが5枚トッピングされ、カレーパンはカレーのフィリングが包餡されてスクエア形状に生地が成形(上のトッピングは福神漬け? すみません、未確認ですので、今度確かめます)されています。
1/29 追記 ⇒ カレーパンのトッピングは福神漬けでした。
下段は、左からチョコ丸。ときどきクランベリー(220円 税込)と、クリームパン(180円 税込)です。
チョコ丸は、ハード系のチョコレート生地にチョコレート&クランベリーのチップが混ぜ込んであります(すみません、底面を見ていませんでした。直焼きか、天板を使用しているか、未確認ですので、次回、確認するようにします
1/29 追記 ⇒ 最終発酵と焼成は、天板を使用されているようです)。
クリームパンは、生地がしっとりとした食感で、トッピングのマーモンドスライスがワンポイントのアクセントになっていて、食感に楽しみを添えてくれます。
あとがき
anopanのオーナーご夫妻には、私がこのお店のパンのファンと伝えていて、こちらの商品が気に入って『すごく丁寧に作られていますね』と話したりしますと、家族からは『普通のお客さんは、そんな言い方はしない!』と後からチェックされたりもします。
若いオーナーご夫婦はとても気さくな方たちで、言葉を交わすだけで癒してもらえる気になってしまいます(言うなれば、会いに行けるアイドル的!)。
そのお人柄は、この1周年のイベント期間に訪れた多くのお客さんから贈られたプレゼントの数からも推し量ることができました。
これからも、ずっと応援していきたい anopan です。