黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

モバックショウ 2021(第27回 国際製パン製菓関連産業展)に参加して

 隔年で開催されます モバックショウ 2021 が、令和3年3月9日(火)~12日(金)の4日間の期間で、インテックス大阪を会場として開催されました。

 

モバックショウ

 

 この展示館は、製パン製菓に関します製造機械設備から原材料に至るまでの最新の情報が得られますことから、ここ20年以上は欠かさず参加している催しです。

 

 今回、10・11日の2日間で参加してきましたので、その様子をお伝えできればと思っています。(当然、展示されています装置の写真は撮影禁止ですし、個別の案件に関しましても”コソッと”教えて頂きました情報が多々ありますので、各社の装置や原材料に関しましては記載を控えさせて頂きます。すみません。)

 

【 目次 】

 

モバックショウ

 名古屋をAM7時台の新幹線に乗って地下鉄・ニュートラムを乗り継ぎ、会場のインテックス大阪(上写真)へ向かいますと、入口では手首での体温チェック&アルコール消毒と事前WEB申し込みをしました参加証の確認を通って中広間へと入ります。

 

 ところで、この展示会は、2年毎に会場を東京・大阪と交互に入れ替えて開催されています。(つまり東京と大阪では、それぞれ4年毎に開催していることになります。)

 

www.santa-baking.work

 

 ちなみに、前回の開催は一昨年の2019年に幕張メッセで開催されました。

 

モバックショウ

 

 中広間から見えます左右の2~5ホールが会場となっていて、それぞれの会場への入場時には参加証のバーコードのチェック&手のアルコール消毒が行われます。

 

 今回の参加の主な目的は、

・製パン製菓の製造機械設備・原材料のリサーチ

・現在、連載を担当しています業界誌で、次号以降の掲載企業へのご挨拶

・コロナ禍で直接会うことが叶わなかったクライアント企業との打ち合わせ

です。

 

会場風景

 主催側の発表によりますと、初日の入場者数は前回の1/3程度だったとのことでした。

 

 たしかに会場内は例年と比較しまして、ずいぶん参加者が少ないように見えますし、最近気になっていました、中国語・韓国語の会話が聞かれません。

 

 当然、海外からの参加者が望まれませんので、その分は閑散とはなってしまいますが、それでも開催されたことで安堵の気持ちになっていました。

 

モバックショウ

 

 上の写真は、以前の記事で少々反響がありました連続包餡設備:火星人を製造していますレオン自動機製のブースです。

 

www.santa-baking.work

 

 あくまで、閑散としている会場風景として見て頂きたいので、火星人に関しましては一昨年中国・上海で開催されました展示会:ベーカリーチャイナにて展示の別メーカー製コピー機の写真がありましたので、こちらをご覧ください。

 

ベーカリーチャイナ

 
 ちなみに中国では現在でも数十社の企業が、この火星人のコピー機を製造しているそうなのですが、それでも一時は100社以上で製造されていたそうですので、これでもずいぶん淘汰されてきたとのことでした。

 

 こちらは、製パン装置メーカーとしては歴史と実績を持ちます、フジサワ・マルゼンのブースです。

 

モバックショウ

 

 ここでも、やはり装置の写真は撮らせてくれませんので、代わりに打ち合わせのスペースを撮らせて頂きました。(フジサワ・マルゼン・カフェだそうです!)

 

 今日のメニューは、ほうじ茶ロールとなっていますが、打ち合わせ時には毎回ドリンクと一緒にロールケーキを出してもらえます。

 

クープ・デュ・モンド(ベーカリーワールドカップ)国内選考会

 クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリーは、フランスの手作りパン振興会が主催するベーカリーのワールドカップで、パン、ヴィエノワズリー、飾りパン、パン・サレの4つのテーマのもとに各国3人で構成される選手団がパンを作製し、競います。

 

 これまで最近の日本の成績は、

 2002年 優勝

 2005年 3位(優勝 アメリカ)

 2008年 6位(優勝 フランス)

 2012年 優勝

 2016年 6位(優勝 韓国)

 2020年 2位(優勝 中国)

といった成績を収めていて、ここ3回の大会では、日本、韓国、中国と東アジアの各国が優勝をさらっています。

 

 会場の一角には、その国内選考会が開催されていました。

 

モバックショウ

 

 各参加者は、与えられたブースに製パン機械設備と材料を持ち込んで、規定の品目を既定の時間内に仕上げて、その技術、スピードと芸術性を競います。

 

モバックショウ

 

 こちらは、会場前に陳列されていました参加者の作品です。

 

モバックショウ

 

 正直なところ、私が知るところの周りのベーカリーショップでは見たこともないようなパンの数々がずらりと並んでいます。

 

モバックショウ

 

 もう、見事としか言いようのない作品の数々です。

 

モバックショウ

 

モバックショウ

 

 ただ、次回のクープ・デュ・モンドの開催が2024年ですから、日本代表は2年後のモバックショウでの結果も踏まえて、決定の運びとなるのかと思っています。

 

カタログ・パンフレットと粗品

 このような展示会では、最新の情報はカタログやパンフレットができていない場合も多いのですが、それでも一応メモ代わりに訪れた企業ブースでは資料を頂いてきます。

 

 はっきり言って、紙というのは束になりますと非常に重量が増しますので、そのすべての資料を持って帰ってくるのも、けっこうな重労働です。

 

 それと、各ブースではカタログ・パンフレット以外に様々な粗品を付けてくれるとところも多々あります。

 

モバックショウ

 

 特に装置のデモンストレーションで製造していましたパンや菓子を試食させてくれたり、手土産に持たせてくれるブースも珍しくありません。

 

 こちらは、どら焼きの連続生産ラインを手掛けているメーカーのブースで頂いたどら焼きですが、8個入りの袋を2袋持たせて頂きました(1人なのに・・・)。

 

モバックショウ

 

 生地の上面には『MOBAC SHOW』の焼き印がしっかりと押されています。

 

モバックショウ

 

 そして黒糖生地に充填されていましたのは小倉餡とバターでした。

 

 さすがに、すべてを食べきることができませんでしたので、半分以上は作業場の冷凍庫で保存しています(おやつ時に頂くことにしました)。

 

 回りました企業ブースの数も多かったせいか、この他には、メモ帳、付箋紙、ボールペン、ミニライト、ベーキングパウダー、サラダドレッシング、カップスープの素、(時節柄)マスクやマスクケース、とか、ペットボトルのドリンク類が入っていました。(荷物が重くなる訳です!)