黒猫サンタさんのパン作りブログ

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ゴディバコラボのテリーヌショコラとショコラブレッド・パスコ ~ チョコレート掛けの装置

 昨年も取り上げましたパスコのゴディバコラボ商品・テリーヌショコラとショコラブレッドですが、今年も発売されました。

 

www.santa-baking.work

 

 昨年の評判がとてもよかったみたいで、今年も発売に至ったようです。

 

 今回は、チョコ掛けの装置の解説と共に、1年ぶりのゴディバコラボ商品について紹介したいと思います。

 

【 目次 】

 

チョコレート掛けの装置

 チョコレートの掛け方にもいくつか方法があり、生地の全面に掛ける場合には下図のようなチョコレートエンローバーと呼ばれる装置を用いて『チョコレートのカーテン』を潜らせます。

 

チョコレートエンローバー

 

 この場合、ネットコンベアに載せたパン等を移動させながらチョコレートを掛けていくわけですが、コンベア速度を調整することで掛けるチョコレートの量を微調整することも可能です。

 

 イメージとしましては、チョコレートフォンデュをする時に使用しますチョコレートファウンテンが製造ラインのコンベア上に設置されていると思って頂ければ・・・。

 

チョコレートファウンテン

 

 すみません、実は私が実際にチョコレートフォンデュをしたことがありませんので、動画等を観ての解説となっています。

 

 チョコレートファウンテンでフォンデュをされたことがある方、チョコレートのカーテンのイメージは伝わりましたでしょうか。

 

 ところで、この装置に関しましては製造現場で結構な課題となっている点があります、清掃性です。

 

 容易に想像できると思いますが、パン等に掛けるチョコレートは当然溶かした状態になっていますので、チョコレートエンローバー以降の工程では、溶けたチョコレートが固まるまでコンベアやガイド等に付着し放題となります。

 

 チョコレートエンローバー自体は製造ラインにおいて脱着式で使用されますし、急速冷却の装置もあるのですが、概してチョコ掛けの次のコンベア辺りはチョコまみれになっていますので、作業者の清掃作業はハンパなものではありません。

 

 なお、今回のショコラブレッドは上述の装置とは別の方法が採用されていると思われますが、その解説は商品の紹介のところで。

 

テリーヌショコラ(200円 税別)

 昨年、好評だったテリーヌショコラは、見た目は昨年とほぼ変わらず発売されていました。

 

 こちら、昨年のテリーヌショコラです。

 

ゴディバ・パスコ テリーヌショコラ

 

  そして、こちらが今年のテリーヌショコラで、ほぼ【間違い探し】のレベルです(笑)。

 

テリーヌショコラ

 

  原材料表示を見てみますと、もっとも使用している原材料がベルギー製造のチョコレートとなっていて、この商品にずいぶん力を入れている様子も伺えます。

 

テリーヌショコラ

 

 そして、今年の商品にも”かくし味?”に”こしあん”が使用されていますね(昨年も不思議に思っていました)。

 

外観

 紙のケースでスクエアの形状にバッター生地が流され、チョコレートチップがトッピングされて加熱工程へ。

 

テリーヌショコラ

 

 一般的にテリーヌショコラと言えば、パウンド風に仕上げたチョコケーキを指すようですが、こちらは蒸しケーキの工程で製造されているようです。

 

テリーヌショコラ

 

 断面は見た目からも、しっとり感が伝わってくる内相です。

 

風味・食感・食味

 嚙んだ瞬間から、非常に濃厚なチョコレートを感じることができます。

 

 しっとりした生地にアクセントのあるチョコチップ、生地の食味の後にストレートなチョコレートの味を楽しめます。

 

 このクオリティでゴディバブランドの商品が200円ですから、そこはやっぱり魅力的であることにも納得です。

 

ショコラブレッド(260円 税別)

 テリーヌショコラ同様に、金色で重厚な包装は高級感を醸し出しています。

 

ショコラブレッド

 

 一方で、ショコラブレッドの仕様は、昨年から大きく変わりました。

 

ショコラブレッド

 

 包装紙裏の原材料表示には、小麦粉の次にチョコレートスプレッドとチョコレートの表示がありますので、随分ふんだんにチョコレートを使用していることが伺えます。

 

外観

 こちらは、昨年のショコラブレッド。

 

 チョコレートスプレッドとチップを折り込んだ生地を編み込んで成形しています。

 

ゴディバ・パスコ コラボ

 

 今年は、折り込んだシート生地を重ねて天板上に置いたスクエア形の枠に入れ、最終発酵・焼成を行っています。

 

ショコラブレッド

 

 生地の冷却後には、上面にチョコレートを付ける訳ですが、今回はネットコンベアがチョコレートの層に数ミリ潜って、そこを流れてきたパンは、その片面のみをチョコレートに浸すように流れていきます。

 

チョコレートエンローバー

 

 なお、チョコレートを付けたパンは、次のコンベアへの乗り移りで半回転して、チョコの面が上側になるように移載されます。

 

ショコラブレッド

 

 チョコ掛けは生地上面のみですので、側面を見ますと生地の層がきれいに見られます。

 

ショコラブレッド

 

 生地底面は十分に加熱されていることが分かります。

 

ショコラブレッド

 

 そして断面ですが、折り込まれていますのはチョコレートシートとチップのようです。

 

風味・食感・食味

 生地は歯切れがいいせいか、ふんわりした食感ではないのですが、しっとりさを感じます。

 

 包装紙を開けた時点で、非常に濃厚なチョコレートの風味が伝わってくることに加えて、噛みますとコーティングチョコとシート、チップのそれぞれが特徴的なチョコレートを伝えてきます。

 

 個人的な意見ですが、今年のショコラブレッドの方が好みです。

 

あとがき

 ふと、なにかのニュースでくら寿司鬼滅の刃とのコラボを知り、2500円以上の会計でプレゼントがもらえるとのことでしたので、がんばって食べてきました。

 

くら寿司

 

 収穫は禰豆子のカレンダー(こちらは第3弾で既に終了しています。現在は、クリアファイルの第4弾実施中です)。

 

くら寿司

 

 そして、お皿5枚で遊べるびっくらポンでは1回だけ当たりが出て、ゲットしましたのは、こちらも禰豆子のラバーアクセサリー。

 

 お寿司は、食レポもなくてすみません。