近所にコストコができましてから、出掛けました折にはここでパンを買うようになりました。
これまで、ディナーロールを主に買いつつ、山形食パンやミニクロワッサン等にも手を伸ばしてきましたが、今回はミニデニッシュセットを購入です。
入っていますのは、シナモン、アップル、アプリコット、ヘーゼルナッツ、の全4種類が各5個ずつです。
そして、この4品種の中になんちゃって成形のパンが入っているのですけど、お分かりになりますでしょうか。
ところで、原材料表示を見てみますと、折り込みに使用している油脂は融点の低い(一般的には温度を上げると油脂が溶けて生地に浸透してしまい、層が形成され難くなってしまう)マーガリンのようですけど、それでしっかりと層を出せているのでしたら、製造方法にノウハウがあるのかもしれません(最終発酵とか)。
マーガリン
あくまで個人的な意見ですが、油脂のマーガリンに関しまして、一言。
かつてはプラントベースの食品として健康的なイメージを持たれていましたマーガリンですが、WHO の2003年のレポートで、当時マーガリンに7%前後含まれていましたトランス脂肪酸に心臓疾患のリスク増加との強い関連が報告されましたことから、トランス脂肪酸削減の動きが世界的に広まりました。
しかし、現在では各油脂メーカーの企業努力もあって、トランス脂肪酸量は当時の1/10以下、例えば一般的なバターの半分程度にまで削減されています。
2018年には、日本の企業各社はトランス脂肪酸が生成される「部分水素添加油脂」を使わないマーガリンを開発しているからです。
メディアや『食べてはいけない・・・』等の記事でも当時はトランス脂肪酸の含有量が高い食品として、さんざんマーガリンを悪者呼ばわりされていましたが、いざ改善された後は、その成果をほとんど報道しないという姿勢もいかがなものでしょうか。
シナモン
シート生地にシナモンシュガーを絞ったうえで巻いた後、輪切りにカッティングしています。
シナモンシュガーの量もしっかりと入っていて、申し分ありません。
食感も歯切れがよく、さっくりとしていて良好です。
アップル
スクエア形状の折り込みシート生地の四隅を折り、中央にアップルフィリングが絞られています。
シンプルな成形ですが、それでいて(四隅の生地が跳ね上がっていない等といった)安定した形状に仕上げているところはさすがです(おそらく手作業でしょうから)。
アプリコット
成型方法は、アップルデニッシュと同様です。
ヘーゼルナッツ
このヘーゼルナッツのデニッシュ、一見しますと編み込み成形のように見えませんか。
ところが、このヘーゼルナッツのデニッシュを側面から底面を見て、さらに底面を見てみますと・・・。
真平らで編み込んだ形跡が見られません。
ヘーゼルナッツのデニッシュは、シート生地の両端を短冊上にカッティングして、上部で折り重ねていただけなんですね。
もっとも勝手に編み込み成形と勘違いしていましたのは私の方ですので、なんちゃって成形と呼ぶのは失礼だったかも・・・すみません。