黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

街のパン屋さん ~ LeBRESSO の食パン(名古屋進出)

LeBRESSO

 大阪にある LeBRESSO が名古屋の矢場町に店舗をオープンさせるとのことで、家族に頼んで食パンを買ってきてもらいました。

 食パンとは分かっていても、尽きぬ興味につい抑えが効かず、別々の種類ながら3本の食パンを購入してきてもらいました。

 ちなみに、我が家はけっして大家族ではありません。

 典型的な核家族です。 

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 まずは、看板商品のレブレッソブレッド(650円税込)ですが、やはり一番人気とのことですので、真っ先にトーストして食べてみました。

 製法は、湯種製法を採用していて、卵や保存料は使用していないとのこと。

 ただ、この食感は初めて経験するものでした。

 例えるなら、絹のようなソフトさに歯切れと口溶けの良さが加わった感覚です。

 クラムのソフトさやクラストの歯切れといった食感は、どちらかと言いますと角形食パンに近いものを感じます。

 個人的には、本間製パンがコメダ珈琲店に卸している山形食パンの食感を気に入っているのですが、同じ山形食パンでありながら、別ジャンルで考えたくなる商品です。

 そして、この食感に驚かされるのは、この日だけではありませんでした。

 前述の通り、今回は一度に3本の食パンを購入したものですから、レブレッソブレッドを食べ終わりましたのも、購入して3日後になってしまいました。

 トーストしたこともありますが、それでも製造3日後の食パンに対して、購入直後に近い食感を感じるとは思ってもいませんでした。

 なんとなくなのですが、製品比容積に由来?(外観形状を見てお分かりの通り、上部に大きく生地を延ばしている製品ではありません)、もしくは他の湯種製法のパンとは湯種の製造条件がずいぶん違っているのでは、と思ってしまう程、です。

 一方、食味に関しましての感想は、真っ先に『甘い!』と。

 パンフレットには、ほんのり甘く、と謳っていますが、甘さのインパクトははっきりと伝わってきます。

 これも、好みなのですが…。

 続いて、大納言ブレッド(580円税込)とチョコブレッド(540円税込) です。

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 あれっ、練り込みのない白食パンが一番高い!

 そうなんです、ですが、サイズもレブレッソブレッドと比較しますと,二周りほど小さくなっていますので、このような価格設定になっているのかと。

 丹波黒大豆ブレッドも人気商品のひとつだそうで、外観に黒大豆が見えていないところから察しますと、作り方としましては成形の圧延生地に黒大豆を巻いてカーリングでは。

 一方のチョコブレッドは、明らかにミキシング時でチョコチップを練り込んでいます。

 どちらの商品も生地のソフトさは白食パンと同様に感じました。

 これらの商品ですが、また、リピートする可能性大です。

中国・徐州市(出張後記) ~ 物価を少し日本と比較してみました

日本との物価の違い

 今回は、安徽省徐州市に来ているのですが、宿泊しているホテルの隣の建物にスーパーマーケットが入っていましたので、少しだけ覗いてみました。

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 中国に入った時の感覚で、タクシーや電車代はすごく安いといった認識は持ったのですが、野菜や果物も同様に安いです。

 写真のスイカは小振りながら一つ110円といった価格です。

 ところで、変わり種の生鮮食料品をここでひとつご紹介!

 同行の方から聞いたのですが、ラディッシュのような色の大根があって、これがなんと『フルーツ大根』なのだとか。

 買って食べる勇気がなかったので、詳細な味のリポートは叶いませんが、しっかりと甘みはあるそうです。

 国土が東西にも南北にも広い中国ですので、国内に流通している青果物は多岐に渡るとのことです。

 ここ安徽省徐州市は比較的中央に位置する街ですが、南の方の都市では亜熱帯地域もあって、マンゴー等のトロピカルフルーツも特産だそうです。

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 次にドリンク類に目を向けますと可口可来(コカコーラ)が日本円で68円、雪碧(スプライト)が51円でした。

 んっ? たしか上海空港のファミリーマートで買ったエビアンが222円だったことを考えると、随分と安いような…。

 今回の渡航中には、特にお腹を壊すこともなく過ごすことができましたが、ひとつの理由として、飲み水にはずいぶん気を遣っていたことが挙げられるのではと、思っています。

 シャワーや歯磨きには水道水を使用していましたが、最後のうがいにはホテルに備え付けのペットボトルの水を使用していましたし、飲み水はすべて購入した水を徹底しました。

 ところで、中国の食事では普段は水やお茶といった飲み物が出てこないようです。

 同行の人に聞きますと、飲み物はスープで済ませるとのこと。

 こんなところにも、文化を違いを感じました次第です。

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 そして、ホテルでコーヒーが飲めるよう、使い捨てでいいから電気ポットを揃えたらといった話になり、電化製品コーナーへ。

 安いものであれば、500円程度で購入できます。

 結局、ホテルにも電気ポットはありましたことから、使い捨て電気ポットは購入することがありませんでした…。

ユニクロ

 ところで、思っていたより現地の気温が低く、別の日にユニクロヒートテックか何かを買いに行こうということになって出掛けたのですが、価格は日本の倍ほどします。

 日本では3000円程度で売られていますダウンベストが6000円です。

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滞在のホテル(上の写真は、とある日の朝…、霞んでいるのは霧?それとも?)

 当初は、工場に近いからといった理由で押さえてもらいましたホテルでしたが、セキュリティボックスも冷蔵庫も扉ののぞき窓もない状況から、1週間後に少し離れた別のホテルに替えてもらいました。

 金鵬広場酒店(きんぽう?プラザホテル)はネットで調べますと、4つ星ホテルのようですが、ここのビジネスシングルという一般のシングルの一つ上のグレードで1泊6500円程(朝食付)でした。(部屋には、フルーツのサービスも有り)

 中国での物価は、高い? 安い?

中国を後にして&中国のパン事情 ~ 南京のリテイルベーカリー②

お詫び

 すみません、先日の中国出張に際しまして、出張前からの激務が響き、なかなか疲労困ぱいな状態が続いてブログを更新できませんでした。既に帰国していますので、リアルタイムに上げられなかったところは渡航後記として記していこうと思っています。

2件目のお店は…

 南京のリテイルベーカリーの2件目は、PARIS BAGUETTE の隣にある FREELAND で、天然酒種パンを売りにしている店舗です。

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 お店の外観は、なかなか清潔感があって高級感も漂っています。

 天然酒種…酒種法と言えば、日本ではパン酵母が使用される前の昭和初期に菓子パンで使用されていた方法ですが、それを指すか否かは不明です。

 ホールセールのところでも記述しましたが、中国でもハワイと同様に日本式のパンをとても意識しており(醇熟といった食パンがもっとも売れています)、その流れがリテイルベーカリーにも来ているのかもしれません。

 中国語はよく分からないのですが、店内のパネルには『倭統供培方法』と記載されていて、これを『日本(倭)の伝統的な(統)培養(供培)方法』と理解しました(正しいかどうか…)。

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 パンは、全体的にソフトなロールパン系が多い傾向にありそうです。

 PARIA BAGUETTE でも同様でしたが、商品はガラスケース内に並べられていて、その目を見張る色合いと整然とした感じは店舗の高級感とも同調しています。

 特にここの店舗では、食事用というよりは主に贅沢品に近いデザート感覚の商品として特化しているようです。

中国を後にして

 さて、南京の市場視察に日から数日が経った13日(水)は、いよいよ帰国&帰宅です。

 上海空港のフライトはPM17:30の便なのですが、ホテルはAM9:30に出発です。

 新幹線の徐州駅から今回は上海駅へ向かいます。

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 AM10:26発の列車で、上海駅に着くのは概ね正午です。

 ところで、帰る日になって気が付いたのですが、ホームの黄色の線の横に車両の入口の表示がありますものの、1車両に2つある入口扉の内、片方の入口の表示しかありません。

 なにか日本と異なる風景があると思いましたら、列車が速度を落として停止する頃に多くの人達がもうひとつの入口扉があることを知って、ホームを歩いているところでした。

 今回、私が見ました全ての列車に2つの扉がありましたから、何かの理由があるのかもしれませんが、これは謎のままです。 

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 一等車輛(日本で言うところのグリーン車)ではアメニティのサービスがあります。

 今回は、水とスナック類7品が入った詰め合わせで、スナック類はビスケットやサンドケーキ、肉系の燻製類でした。 

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 中国の発つ直前の昼食は、現在、中国で最も店舗を展開しているケンタッキー・フライド・チキンで取りました。

 同行の方が私に気を遣ってくれていて、上記の写真の量とネコのカフェラテを飲んでほしいとのことで、このような感じです。

 昼食後、タクシーで90分ほど走って上海空港へ。

 なぜか、事前に中国の空港へはフライトの2時間前までには着いているようにとの申し送りがあり、PM15:00を目安に移動します。

 ホテルの出発がAM9:30になりました理由がここにあります。

 なお、帰宅時間はPM23:00でした。

 次は、3週間後の4月7日からです。

中国のパン事情 ~ 南京のリテイルベーカリー①

休日を利用して ~ 徐州から南京へ

 日曜日は、工場業務の仕事も休日となっていて、この時間を利用してリテイルベーカリーの市場調査に充てました。

 やはり、中国市場の情報はその市場で収集するのが妥当だろうとの考えです。

 まずは店舗が集中している中国第5の都市南京へ移動します。

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 来た時と同様に、ホームのある建物に入るにはパスポートと手荷物の検査が必要です。
 上海駅とは違って、待合いのスペースには小さな土産物屋さんと食事が取れる店がある程度で、電車を待つ人で溢れています。

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 徐州から南京へは一駅で20分程の行程です。

 それでも、最高速度は 350km/hr 程ですので、距離としましては100kmくらいはあるのでしょうか。

 南京駅からは地下鉄で6駅のところにあります、夫子廟というところで電車を降りて、案内をお願いしていた(中川家の礼二さん似の)営業の方と合流です。

 最初に向かいましたのは、ショッピングモールの地下にあります、PARIS BAGUETTE でした。

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 朝食を兼ねて、とお願いしていましたので、イートインコーナーのある店舗を選んでもらえました。

 最近の中国では、作業風景を見せるスタイルのお店がトレンドだそうで、外の通路からはパン作りをしているところをしっかりと見学できます。

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 店名にもなっていますバゲットは、ヨーロッパ式の健康パンといった謳い文句で売られていましたが、一般的なバゲットの先端が尖った形状になっていて、幾分トラディショナルタイプのバゲットを意識しているような…。 

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 ここの商品には、人気のランキングで星マークがついているのですが、店名にもなっているバゲットには星無しでした。

 それで、なにが人気になっている商品かと言いますと、イーストドーナツやダブル充填のクリームパン、ココアパウダーたっぷりのショコラデニッシュといったところです。

 値段は10~12元(170~204円)で、昨年に行きましたハワイと比較しますと、随分良心的な値段です。

 前述の通り、このお店では朝食を兼ねる予定でしたので、人気筋の商品を中心に5品選んで、さっそく頂きます。

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 選びましたのは、前述の他にクロワッサンとソーセージロールを加えています。(ハード系の商品はバゲットしかなく、結局購入せず)

 店員さんには少し無理を言って、小さくカットしてもらい、(私も含めて)3人で試食会です。

 クロワッサンやデニッシュ系の商品は、しっかりと層が出ていてとても上手に作っていることが分かります。

 1件目でお腹がかなり膨らんだ状態で、次の店舗に向かいます。

 まだ、市場視察は始まったばかり…なのですが…。

中国・徐州市 ~ その日の仕事を終えて、ホテル周りをふらふらと…

夜の出歩きリポート

 今回の出張は平日が工場とホテルの往復ですので、なかなかパンの話題に入れないのですが、近い内に休みになりましたら、南京辺りのリテイルベーカリーにでも足を運ぼうと思っています。

 パンの製造メカニズムの解説も資料が日本にありますことから捗らず、しばし日記的な内容になってしまいます。m(__)m

 ところで、このところ工場での仕事を終えて、ホテルに戻ってきますのが、19時過ぎになってしまっており、遅いときには21時を回るような日もありました。

 これくらいの時間になりますと、ホテルの周りも昼間とは随分雰囲気が変わってきます。

 まず、ホテル前にオート三輪で屋台がやって来ます。

 聞くと食べ物を売っているそうなのですが、それがどのような料理なのかは教えてもらえず、シンプルにこれを食べるには勇気が必要、リスクがある、とだけ聞かされました。

 私も中国語はまったくと言っていい程理解できていませんので、看板の文字の記載も分からなかったのですが、ただひとつ近付かない方がいい、といったことだけ学んだ次第です。

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 ここは、大通りに面した歩道の少し広くなっている部分。

 歩道とは言いつつ、車もバイクも結構フリーに行き来している(歩道に限らず、右側通行の車道でも逆走して、左側を走ってくる車やバイクは珍しくありません)のですが、その一角で一風変わった光景を目にしました。

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 なかなかの音量で、十数人の人たちが踊っています。

 なんとなく、インストラクターっぽい人が前にいましたので、他の人たちはこの人を手本に踊っているように見えます。

 雰囲気は日本でいうところの盆踊り的な感じがしたのですが、踊っているのはどちらかというと若い人たちで、その違和感もずいぶん感じましたところです。

 近隣の雰囲気も含めまして、昼間にホテルを見たときには、どちらかと言いますとハイソな感じさえしたのですが、日が沈んだ後はネオンの看板がひと際目立って、パチンコ屋さんの雰囲気さえも醸し出しています。

 隣はちょっとしたショッピングモールで、スーパーマーケットも入っているのですが、私にとりましては、どうもミスマッチなこの環境に慣れるまでには、少し時間がかかりそうな気がしています。

 帰国まで、あと4日、…今回は慣れきれないかもしれません。

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 ところで、今泊まっていますホテルのエレベーターの表示をここに。

 中国語は読めないのですが、3階が娯(楽)集会所になっているようで、聞いてみたところではガールズバーのようなものと説明してくれました。

 えっ、ホテルの3階にガールズバー…?