黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

製法

パン作りに欠かせない・・・手粉 ~ 今回は地味なテーマ?

手粉、それは配合表にも記載されない隠れた原材料。 そんな黒子のような存在の手粉にスポットライトを当ててみました。 丸目 ベンチタイム 成形 手粉の付着が不適正だった時の不具合 雑談 手粉と言いますのは、本来、パン生地を加工する際に表面がべた付いて…

ホールセールのパン ~ ロングライフ商品

とりたてて珍しい訳でもないのですが、スーパーへ行きますと消費期限が迫ってきて安売りの対象となりましたパンのコーナーをよく見かけます。 おいしく食べられる期限を延ばした商品の需要は(いろいろなシーンを想定してみても、・・・例えば令和元年に消費者庁…

デニッシュペーストリーの層には手間暇が掛かっているんです

最近、近所にオープンしました焼き立てパン屋さんのanopanですが、期間限定で『いちごのパン』を発売したのだとか。 早速、イチゴのパン目当てに行ってきました ♪ www.santa-baking.work 【 目次 】 anopanでパンを購入 デニッシュ生地の層がきれいで・・・ シ…

140-145-130℃の焼き方 ~ 食パンに求めていたもの

【 目次 】 食べたい食パンって、なんだろう 140-145-130℃の焼き方 食べたい品質のパン、のために温度を測る? 食べたい品質のパン、のために熱流束を測る? 食べたい食パンって、なんだろう 一般消費者へ食パンについてのアンケートを取ってみますと、クラ…

スポンジケーキの焼成メカニズム

バッター生地による製品の焼き方 先日にパンケーキとカステラの焼成について解説しましたので、今回はスポンジケーキに関して記しておこうと思っています。 同じバッター生地だし、似たようなものでしょ!、と思っていると、真相の深掘りはできませんよ。 思…

カステラ作りには日本の創意工夫が詰まっている

日本に上陸した未知の加熱調理法(当時) 私は仕事柄、年に1回は長崎を訪れます。(市内を走る路面電車は、風情がありますね) 長崎大学で工学部の学生向けに『社会と工学』というタイトルの特別講義を行うためです。(工学部の講義で、私のようなパン屋さん…

焼成後冷凍パンの解凍とリベイク

今、注目を集めつつある焼成後冷凍パン あくまで私の個人的な私見なのですが、ここ最近のホールセールでの商品に心ときめく機会が少なくなってきているように感じています。 そのような中、今注目している技術・製品のひとつに焼成後冷凍のパンが挙げられま…

ベーグルの成形と焼成

ベーグルの成形 2月29日に続いて、ベーグル作りの続編といきます。 実は以前にもベーグルの成形について、記載していたようなのですが、どうも今読み返してみますと分かり難いところもあって…。 そこでの補足の意味も込めて、解説します。 www.santa-baking.…

ベーグルを買いに? またまた土岐プレミアムアウトレット

再び、土岐プレミアムアウトレットへ 土岐プレミアムアウトレットへは先日に行ってきたばかりなのですが、2月28日はリーガルシューズの決算バーゲンが初日を迎えるとあって、オープンに合わせて再度足を運びました。 平日の9時30分頃ということもあるかと思…

パンの焼成後冷凍について ~ 焼き立てパンだからできることも

最近のニュースから ネットニュースに、なにやら物々しいタイトルの記事が出ていました。 www.msn.com 私的に食い付きが良く、この記事をすぐさま読んでみましたが、決してネガティブな内容だけではなく、最終的には新たな業務形態に関する記述となっていま…

小麦粉について ~ 技術系パン屋さんだって原材料のことは考えます

小麦粉の特性 パンの作り方から装置技術のことを主に話していますと、つい原材料には無関心かと思われる方もいらっしゃるかもですが、いえいえど~して必要最低限の原材料の知識は持っていないと(往々にして不具合のケースが多いのですけど)機器装置関係の…

パンの世界で比容積という不思議 ~ 食パン

業界用語? 専門用語? パン屋さんに、そちらの食パンの比容積は?とシンプルに尋ねた場合、もし答えてくれるところがあるとすれば、おそらく使用している食型の容積に対する生地重量の比率の数値を示してくれると思います。 より正確な表現をするのであれば…

パン作りのメカニズム ~ 食品加工学・特別講義より

帯広畜産大学 知り合いの先生との関係もあって、この大学では客員教授を仰せつかっています。 帯広畜産大学では農学部の学生さん、長崎大学では工学部の学生さん、パン学校ではこれからパン屋さんを目指す人たちへ、といった具合に、パン作りの過程でどのよ…

コロンブスの卵を知る日! ~ 混ぜ込み食パン(ブルーベリージャム編②)

改善は一歩一歩 『1日一歩、3日で散歩…』という懐かしい歌がありましたが、新しいことを進めていく為にはひとつひとつの積み重ねが大事であることを往々にして思い知らされます。 こうしてみますと、今は当たり前のように思っている技術でも、実は確立される…

チャレンジに失敗はつきもの ~ 混ぜ込み食パン(ブルーベリージャム編)

混ぜ込み食パンの作り方を独自に考えてみる 既に一般的なパンの作り方は覚えてしまっていますものの、時として(できれば)真っ新の状態から自分で考えたパンの作り方を突き詰めていきたい、などと考えてしまいます。 今回、妻の実家から自家製のブルーベリー…

冷蔵中種法と製パン機械設備 ~ ドウボックス

中種法、湯種法、自家培養酵母、等々 ホールセールの製パンメーカーが手掛ける製品開発の数量には、本当に驚かせられます。 開発のヒントとするところも、原材料、海外、リテイルベーカリー等と多岐に渡り、この先どこまで手掛けていくのか、と興味は尽きま…

中種法と製パン機械設備 ~ モルダー

成形工程における機械耐性とは パン生地が受けるダメージを製造現場で最もよく知ることができるのが、この成形工程ではないでしょうか。 以前に圧延+ロール成形でパン生地に過度な負荷を掛けない装置の構造として、大玉生地用に使用されますクロスモルダー…

中種法と製パン機械設備 ~ 番外編・機械耐性に関する妄想

ミキサー、デバイダー、そしてラウンダーとモルダー 中種法に関連する製パン機械設備をまとめようとしていて、つい、中種法⇒高い機械耐性⇒パン生地へのストレス、と連想してしまい、考えずにはいられなくなっていました。 そもそも機械耐性という言葉は、私…

中種法と製パン機械設備 ~ デバイダー

機械耐性について 大型の製パン工場におきまして、多くのラインで採用されていますのが中種法なのですが、焼きあがった製品のソフトさや風味が際立つことに加えて、採用される大きな理由のひとつとしてパン生地への機械耐性が挙げられます。 この機械耐性と…

食パンの腰折れを考える③ ~ 成形方法による違い

U字成形、N字成形、M字成形 これまで食パンの腰折れについて、焼成~クーリング時での力の発生やクラストの強度の観点から解説をしてきました。 ところで、クラストの強度という点に関しては、成形方法が起因しているところも挙げられますので、少し工程…

これがなかなか難しい…パンを焼きながら同時に水分蒸発量を量る!

木箱のオーブン再び? 突然ですが、好みの食感のクラストってありますか、そしてパンのクラストはどうやってできていくのかご存知ですか。 先日は、角形食パンが焼けていく過程で周辺の生地が圧縮されていくことを解説しましたが、この他に『乾燥して』『焼…

蒸気を使ってパンを焼く

蒸気を使う意味とは? パンの焼成に蒸気を使用するケースは、さほど珍しいことではありません。 ハード系のパンには多くの製品で焼成の冒頭に蒸気を使用しますし、その使用量もフランスパンとドイツパンでは大きく異なってきます。 焼成の初期に蒸気を使用し…

角形食パンを焼いている時でも、パン生地は動いてる?

クラストは、どのようにしてできていくのか 『焼く工程でパン生地が動く』このテーマを掲げると、概ね『オーブンキックで生地が膨張するのだから』とご指摘を受けそうな気がします。 では、外形が確定している角形食パンの場合はどうでしょう。 ここで話題と…

リベンジ 寒い部屋でのパン作り

まだ、合格点には届かない… 先週の製パンで、何とも無残な結果に終わった初焼成でしたが、それを教訓に再チャレンジで製パンに挑みました(こうなってくると、データどうこうより、もはや意地ですね)。 とにかく、前回は寒い室温の影響で成形でのガス抜き・…

科学をもっと身近に! パンを焼く時の熱の流れを測ってみる

温度と熱の違い、お分かりですか? パンを焼く時、一般的に〇〇℃で〇〇分といった表現がされます。 私も一昨日11日のブログには、そのような書き方をしました。 ただ、パンを〇〇℃に加熱する、といった場合には、直接にはパンに加える熱量が求められます。 …

失敗から学ぶこと 無残…初焼きの食パン

今年最初に焼いた食パン 初焼きは少しオリジナリティを出そうと、これまでのテスト条件とは趣向を変えて、食パンを焼いてみましたが…。 結果は、大失敗! 要因も、今から考えますといろいろとあって、一度に重なるとこんな悲劇になると思い知らされた次第で…

木の箱でオーブンを作りました これって”木窯?”

この木箱…、後ろからコードが出ているのが、気になります。 少し引いてみますと、奥には制御盤と計測用のデータロガーが見えてきて…。 実は、これ、食パン焼成の実験で使用している焼成装置、言い換えますとオーブンです。 この装置、結構、いろいろなデータ…

成形 圧延のもう一つの目的、それはガス抜き!

圧延 以前は、成形工程の圧延に関しまして、次工程のロール成形に先立つ形状調整の意味について、解説しました。 ただ、この圧延にはガス抜きという異なる側面からの意味も非常に重要ですので、追記で記載していきたく思います。 メルベイユ 1kg 準強力粉 フ…

成形(菓子パン ロール成形)

ロール成形 今回は菓子パンを対象とした、ロール成形に関して解説します。 成形の流れは食パンと同様ですが、生地重量が一般的に小さくなって、取り扱う生地重量の範囲が非常に広くなります。 もしかしますと、生地重量が変わっただけなのに?、と思われる方…

成形(食パン 続き ロール成形)

食パン用モルダー(圧延後の生地の加工) 前回は、モルダーでの生地の圧延のところまでで解説を区切ってしまいましたので、今日はその続きを解説します。 生地の圧延には方向があることは、以前に述べました。 当然、伸ばされた方向には伸び代の限界まで余裕…