コッペパンの専門店
今回も中国出張前に購入したパンのご紹介です。
コメダ珈琲の系列で白焼きの小振りなコッペパンを販売しているのが、やわらかシロコッペです。
なんだか、店舗の説明をしているのか、商品の説明をしているのかが、分からなくなりそうですが、逆の言い方をすれば、お店の名前とそこで取り扱っている商品がリンクしているということで解釈できそうな気もしています。
今回は、限定商品の清美オレンジ(280円税込み)とベリーベリーチーズ(340円)を購入しました。
包装紙には、やわらかシロコッペのロゴが入っています。
外観は、シロコッペと言うだけあって、薄っすらと焼き色が付いた程度に焼き上げています。
おそらく、焼成中の生地上面温度は120℃台に留めていると思われます。
オーブンは、ソフトな食感を出すためにコンベクション式ではなく、デッキ式を採用しているでしょうから、それであれば生地上面の温度コントロールは結構シビアなものになっていると思います。
もっとも、店頭で製パン作業者がパンの焼き色を見ながら窯出ししているのでしょうから、連続生産ラインでの製造と比較すれば、まだ調整はし易いのではないでしょうか。
コッペパンですから、フィリングの充填はパンの横方から切り込みを入れ(これを払わりと言います。片やパンの上面に切り込みを入れる方法を背割りと言います)、種々のフィリングをチョイスして行います。
店頭での販売ですと、流動性のあるフィリングも使用することができますので、商品のレパートリーも自ずと広がってきます。
上写真のベリーベリーチーズは、果肉と共に液状にも近いゲルのフィリングが使用されています。
パンの柔らかと相まって、更に柔らかさを奏でています。
ホールセールベーカリーですと、中のフィリングがはみ出したりしないように柔らかいフィリングは避けて使用しなければなりませんが、ここはリテイルベーカリーの強みを十分に活用した商品と言えるのではないでしょうか。
コメダ珈琲店のパンはすべて自社製で、コメダ専用の小麦粉を使用したり、低温長時間発酵を取る製法を使う等、独自の色を出しています。
この低温長時間発酵ですが、パンに発酵の風味がとても出て、ソフトに仕上がります反面、手間もその分掛かると言われています。
ただ、ソフトなパンを作るための製法としましては、冷蔵中種の使用できますアローワンスが最長で3日程度使えるものある程ですので、時間にシビアな一般的な中種法よりは取り扱いは楽なのかもしれません。
もっとも、中種をストックする冷蔵庫はそれなりの容量が求められることは言うに及びません。
やわらかシロコッペの商品アイテム群は次の通りです。
・限定商品 ベリーベリーチーズなど
・和コッペ 小倉マーガリンなど
・洋コッペ イチゴジャムなど
・おかずコッペ ミートボールたまごなど
最後に、やわらかシロコッペのサカエチカ店は、こんな感じです。