今日は東京都と近郊の県で不要不急の外出を自粛要請があったりと、ここ愛知県でもなんだかあまり外出できる雰囲気ではありません。
ただ、生活必需品を買いに近くのドラッグストアへ。
最近のドラッグストアには、医薬品以外に食料品の品揃えも素晴らしいものがありますので、ついでに覗いてきてしまいました。
それで、結局用事が済めば帰宅するしかありませんので、今はこの記事を打っている次第です。
【 目次 】
パンの棚
当初目的の買い物を済ませて、パンコーナーを探してみます。
ありますね~、数社のパンメーカーの製品が並んでいます。
棚の端から順に覗いていきますと、・・・んっ?、少し品薄になっている棚が・・・。
その商品を見てみますと、ロングライフのパンのようです。
1週間ほど前にロングライフのパンについてリポートしましたが、その流れで別のメーカーの商品についてご紹介します。
デイプラス
今回は、デイプラス(群馬県高崎市)の天然酵母パンを購入しました。
包装
まず、手に取ってすぐ分かることは、通常日配製品に使用される包装フィルムより、厚みを持ったものを包装紙として使用していることです。
外気を通しにくくし、包含されていますアルコール製剤の効果を高める役割です。
この商品の賞味期限は製造日から70日となっています。(今回購入しました商品の賞味期限は、2020年5月11日でした)
そして、賞味期限の長さを生かして、ネット販売もされているようです。
酵母
デイプラスのパンには、天然酵母(発芽玄米酵母種)が使用されています。
発芽玄米酵母種には乳酸菌が含まれていて、その乳酸菌の働きにより、カビ等の繁殖しにくい生地環境になっていると考えられています。
乳酸菌の生成する乳酸は、食品のpHを酸性にすることで、有害な菌の生育を阻害することが一般的に知られています。
水分活性
水分活性値が低く(0.9以下)、微生物の繁殖しにくい環境になるように、商品設計がなされています。
水分活性値は微生物が利用できる自由水の割合を示していて、水の水分活性は1で、1に近い程微生物は増えやすくなります。
一般的に、水分活性0.9以下が微生物の繁殖しにくい、保存性の良い食品とされています。(ちなみに一般的に流通している食パンの水分活性値は、0.95くらいです。)
アルコール製剤
個包装に入っているアルコール製剤からアルコール蒸気が包装内に拡散し、カビを殺菌あるいは抑制するしくみになっています。
アルコール製剤(食べられません! 通常は、商品の裏面にくっついていますので、ちゃんと取り剥がしてね~!)は、バージンパルプにエタノール主体の鮮度保持液を含浸させてあるそうです。
もちろん、鮮度保持液は全て安全な食品添加物で調合されていて、エタノールの量も微量ですので、人体への影響はありません(ただ、アルコールの匂いが気になる方は、開封後少し間を取ってから食べられた方がいいかも)。
外観形状と食感
この商品の特徴は、高さのある外観形状ですね。
見た目にもしっとり・ふっくら感が伝わってきます。
この形状と食感は他社のロングライフパンには、あまり見られない特徴と思います。
成形方法
さて、このふっくらしたロングライフのパンですが、どのようにして作られているのでしょうか。
当然、製造現場を知っている訳でもないのですが、考えられます作り方を記述していこうと思います。
生地はフラワーペーストをロールインしたシート生地で、層の数は30層ほどになっています。
そして、パンの高さを出すためにセルクルを使用していると思われます。
シーティングした生地は厚みの4倍程度の長さにカットして4本を束ね、セルクルに層の面を上下にして詰めます。
そうなりますと、束ねる前のシーティング生地の層の数は7~8層(=30/4)となりますから、折込みは(三つ折り1回+二つ折り1回)といったところでしょうか。