ザックザクカレーパンをお目当てに、小麦の奴隷・名古屋徳川店へ行ってきました(家族が)。
TV等での報道も多く、話題性の高い商品のリポートです。
【 目次 】
小麦の奴隷 名古屋徳川店
オンラインサロンHIU(堀江貴⽂イノベーション⼤学校)に集まったメンバーのコミュニティからホリエモンこと堀江⽒の声かけによって⽣まれたエンタメパン屋さんが、今回紹介する『⼩⻨の奴隷』です。
名古屋徳川店は、昨年10⽉21⽇、名古屋市徳川に小麦の奴隷18店舗目としてオープンしました。
他店も含めて、店内では140~390円程度の商品30種類ほどが棚に並んでいます。
ザックザクカレーパン
今回のお目当ては、カレーパングランプリ2020、2021で連続⾦賞を受賞した「ザックザクカレーパン」です。
外観
外観は、一般的なパン粉の代わりにクルトンが表面を覆っており、他店の商品との差別化が図られています。
この商品は自社ブランドの冷凍生地を使用しているようです。
つまり、この商品の店舗での作業は生地解凍から最終発酵、フライ、冷却(簡単な成形含む)となります。
ドウコンディショナーを使用すれば、前日の作業後に解凍時間をセットして、翌朝の出勤時に解凍が完了している工程を組むこともできます。
ところで、自社製造と謳っていないところを見ますと、どこか委託している製造元のOEM工場があると思うのですが、どこなのでしょう。
FC展開にあたって冷凍生地を使用するメリットとしては、店舗での粉の計量からミキシング、成形までの作業を省くことができますし、スクラッチのパン製造に必要な機械設備の一部が不要となることで、イニシャルコストの低減も図ることができます。
断面
ゴロッとしたジャガイモが印象的な断面です。
そして、カレーパンには珍しく、生地の気泡がしっかり残っていて空洞が少ない点が特徴かと思われます。
勝手な想像ですが、成形時におけます生地とフィリングとの重量比(冷凍生地工場ではおそらくR社の包餡機を使用しているのでは)、および解凍から最終発酵の条件(店舗サイド)がポイントでしょうか。
風味・食味・食感
口に近づけると香ばしい風味を感じることができます。
また、生地表面を覆っていますクルトンのザックザクとした食感が歯応えとしても楽しめます。
ただ、気になりましたのはクルトンの部分がフライ油を大量に吸っていて、包装紙の外からでも持つ手がべとべとになってしまうところでしょうか。
あとがき
さすが堀江氏が関与しているだけあって、SNSを十二分に意識したオリジナリティ溢れるベーカリーモデルが確立されているのではないでしょうか。
熟練度の高いパン職人の技術がなくても、フランチャイズ経験がなくても、リテイルベーカリーが始められるサポート体制が整っていると感じました。
高級食パンブームに陰りが見え始めた昨今、このベーカリーモデルの今後のブラッシュアップに際して、製パン技術に関してもアクションを起こしていくのか、個人的に興味津々です。