黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

ぱんみみのプレミアム食パン そして、七夕の堂島ロール サロン・ド・モンシェール

 先のブロガーバトンでも少し触れましたが、私が以前にリポートしましたぱんみみ(名古屋市中区)のレギュラー食パンにとても衝撃を受け取りましたところ、家族が気を遣って上位の商品であるプレミアム食パンを買ってきてくれました。

 

santa-baking.hatenablog.com

 

 日にちは少し経ってしまいましたが、その時に併せて買ってきてくれました、サロン・ド・モンシェールの七夕ケーキと併せてリポートします。

 

【 目次 】

 

プレミアム食パン

 キューブタイプの1斤が450円(税込)と、レギュラー食パン(330円  税込)と比較して高価格帯に位置しています。

 

 原材料へのこだわりが強く、信州産&北海道産の小麦を独自にブレンドして、厳選した国産素材を使用して作り上げているそうです。

 

ぱんみみ プレミアム食パン

 

外観

 外観は上面が一般的な濃さの焼色で着色されている一方、側面は4面共に非常に薄い焼色しか付けられていません。

 

 レギュラー食パンの生地の繰り返しになってしまいますが、もう一点挙げられます特徴的なポイントが、これだけ薄い側面の焼色ながら、ほとんど腰折れしていない事です。

 

 きれいなキューブ形状です。

 

 外観から、成形方法は俵成形で型詰めされていることが見て取れます。

 

 今回も、製品重量を量ってみますと、464g(包装紙とクロージャーの重量:2gを差し引きますと462g)はレギュラー食パンとほぼ同量です。

 

 パンの1斤は340g以上と定められていますので、多くのベーカリーが表示法に沿って375~400gに調整された商品を出している状況の中、はるかにずっしりと感じる重量です。

 

 ちなみに、原材料は小麦粉・砂糖・油脂・脱脂粉乳・食塩・パン酵母・油脂・ビタミンC、とシンプルです。

 

内相

 スライスして、内相を見てみます。

 

ぱんみみ プレミアム食パン スライス面

 

 レギュラー食パンと比較して、やや荒れていました。

 

 気になりました点としては、荒れていたということよりは、膜が厚めで、その分、気泡は大きめになっていたことでしょうか。

 

 このような内相の要因としては、成形よりも前のミキシングかと推測します。

 

 原材料の関係で、レギュラー食パン程、生地の伸展性が得られないのでしょうか。(もしくは、この内相を意図している)

 

食感と食味

 まずは、生食がお奨めのようです。

 

 食味は、最近のトレンドにありますように、噛んでほんのりとした甘さが伝わってきます。

 

 そして食感ですが、内相と外観の焼色から予想されます通り、少し強めの弾力を感じます。

 

 表現が適正でないのかもしれませんが、中国で非常に人気となっていました、あるメーカーのキューブ形の生食パン(と記載されていました)が類似した内相と食感であったと記憶しています。

 

 中国では日本のパンが大人気で類似した商品も多く出回っていますが、前述の生食パンと称する食パンは日本には該当する商品はないと思っていました(乃が美でも、い志かわでも、セントル・ザ・ベーカリーでもありません)。

 

 私には、そのおいしさが分からなかったのですが、中国では大人気の生食パンだと現地で説明を受けました。

 

 もしかするとですが、中国のキューブ形の生食パンがモデルにしたのは・・・。

 

 最後に、ぱんみみで食パンを買うのであれば、私ならレギュラー食パンをリピートしたいと思っています。

 

製法について思うこと

 ぱんみみのキューブ形食パンの側面の焼色が、これほどまでに薄い理由として、使用しているオーブンはまず間違いなくデッキ式と思われますが、それぞれの食型の間隔を非常に詰めて置いているのでは、と推測します。

 

 

 ただし、その場合、オーブン全体に食型を配置しなければならなくなりそうですが、仮に側面の壁に面したサイドの対応は、どのようにされているか、考えてしまいました。

 

 その場合、壁との間隔をあまり設けることなく食型が置ければ問題はないと思われますが、別のパターンとして食型の数が十分ではなかった場合はどう対応するのでしょう。

 

 考えてみますと空の食型を並べるか、もしくは衝立(ついたて)のような物を置くことで側面の加熱は抑えることができるかと思われます。

 

 実際のところは、製造現場に入ってみないと分かりませんが。

 

サロン・ド・モンシェール

 大阪を拠点として、堂島ロールを展開しているモンシェールが名古屋駅前のミッドランドスクエア B1Fに本格サロンをオープンさせました。

 

 堂島ロールと言えば、従来のロールケーキは渦巻タイプが主流であったところ、ひと巻きの生地で、中身のクリームへお客様の視点を転換させた当時画期的なケーキでした。

 

 てっきり堂島ロールかと思いきや、今回は七夕ということもあって、(どのようなケーキかは全く知らされていなかったのですが)テイクアウトでサマーフレンドリー(1404円 税込)というケーキを買ってきてくれました。

 

サマーフレンドリー

サロン・ド・モンシェール

 

 パッケージは、このような感じでどちらかというと和風の色が濃くなっています。

 

 さてさて、中のケーキを取り出してみますと・・・、

 

サロン・ド・モンシェール ロールケーキ

 

 出てきたのは、なんとマイメロディ&キティちゃんケーキ・・・。

 

 技術系の人間(特に年配者)としては、コメントに最も苦労するタイプのケーキです。

 

 どのように解説しようか、本当に困ってしまいましたが、とにかく食べてみようとフォークを入れましたところ、中から出てきましたのは、定番の堂島ロール

 

 なんと、堂島ロールをベースにサンリオのキャラクターをデコレーションしていたケーキでした。

 

 この辺り、既に脳が騙されているっぽいのですが、中身が堂島ロールと気付いた途端に中のホイップクリームがおいしく感じるようになって。

 

 マイメロディとキティちゃんの顔にフォークを指すのは少々ためらいもありましたが、そこは十分おいしく頂くことができました。

 

 

 今年の七夕は、今ひとつの天候でしたが、みなさん、いかがお過ごしになられましたでしょうか。