食パン専門店のブームが来ています。
今日の時点で、ネット検索で『食パン』と入力しますと、候補のキーワードとして『食パン のがみ』というキーワードの候補が出てきます。
今では全国に126店舗を展開するまでに消費者の支持を集めたベーカリーが、生食パン専門店の乃が美です。
そのような中、雑誌「&Premium」(アンドプレミアム)が選んだ、『日本の食パン 名品10本』は、
・京都市北区 : クロア
・神戸市東灘区 : フロイン堂
・東京都調布市 : アオサン
・東京都新宿区 : 小麦と酵母 満
・東京都中央区 : セントル ザ ベーカリー
・東京都渋谷区 : パンとエスプレッソと
・東京都世田谷区 : ブーランジェリー スドウ
・東京都港区 : ブーランジェリー セイジアサクラ
・横浜市中区 : ブラフベーカリー
と、なっているようで、その中にもしっかりと同店がランクインしています。
母数の関係か、随分東京に集中している感もあります。(けっして、東京以外の都市でおいしい食パンが造られていない訳ではないと思うのですが…。)
さて、その乃が美の食パン(2斤 864円 税込)ですが、外観は全体的にやや焼き色が薄めで、上面、側面、底面のバランスが良く取れています。
従来、食パンはトーストして食べるものといった認識がありますが、菓子パン感覚で焼かずに食べる食パンとなりますと、新たな『生食パン』というジャンルの開拓としても注目できるのではないでしょうか。
ソフトな食感を意識している為、他の食パンにも生じる程度の若干の腰折れが見られますが、『腰折れ』と『ソフトさ』のギリギリのところを狙っている目的から察しますと、問題視することもないように感じます。
乃が美のHPには、デッキ式オーブンで食パンを焼成している様子が写されています。
上下面と側面の伝熱のメカニズムが異なりますデッキ式オーブンで焼成していることを考えますと、焼色のバランスがとても取れていることに驚かされます。(食味から推測されます配合や製法を考慮しますと、焼き方の見当もある程度は付きそうですが…。)
少し横道に逸れますが、ここに写っています、コトブキベーキングマシン社製のデッキ式オーブン:キャメルオーブンは、焼きムラの少ない安定した焼成が特徴の製パン設備です。
生のまま食べてみますと、やはりソフトさをまず感じます。
そして、生地のほんのりとした甘さでしょうか。
このような食べ方は、一般的にはしないでしょうから、生食パンとして食されるお客さんには新鮮な体験では、と想像します。
使用している原材料は、小麦粉・乳等を主要原料とする食品・砂糖・マーガリン・バター・ハチミツ・食塩・パン酵母、ということですので、この焼色に収めるためには、かなりの苦労をされたものと察します。
次にトーストして食べてみましても、やはりクラムのソフトさは健在です。
ただ、食べ方に慣れている分、新鮮さは・・・ちょっと。
はなれ 栄店(名古屋市中区栄)