先日、スーパーのパンコーナーの棚で、愛知県産の国産小麦ゆめあかりを使用した食パンを目にしました。
ゆめあかりを使用した食パンは、焼き立てパンでは(ベーカリーではないのですが)以前に紹介しましたカフェタナカから湯種生食パンが発売されていましたが、ホールセールベーカリーでは初めてかもしれません。
今回は、愛知県からちょっとローカルな国産小麦の食パンの紹介です。
【 目次 】
本間製パンとゆめあかり
東海地区では業務用食パンのシェア1位を誇っているのが、本間製パンです。
たしかに全国的にもモーニングで有名な東海地区の喫茶店・カフェにあって、本間製パンの包装紙は複数の店内で時々目にします。
もちろん、風味・食感・外観といった品質は折り紙付きで、その商品がスーパー等の量販店でも販売してくれているのが、実にありがたい限りです。
そんな、本間製パンが愛知県産の国産小麦ゆめあかりを使用した食パンが発売されました。
ゆめあかりとは、愛知県で2014年度より試験作付けしました秋播きの育成品種のことで、徐々に収量アップを目指していたものでした。
ちなみに、愛知県の小麦粉生産量は全国5位で、ゆめあかりはタンパク含量が11.5±0.5%と準強力粉~強力粉に分類される品種です。
ゆめあかり食パン(368円 税別)
この商品は、2種類の天然酵母(パネトーネ種&ルヴァン種)を使用して製造されているようです。
原材料表示を見て、高級生食パンに代表されます、最近の高価格帯商品の特徴であります、油脂、乳、糖といった特徴は出していないようです。(乳製品に至っては、配合すらされていません。)
あくまで、国産小麦と天然酵母で差別化を図っているという意味なのでしょうか。
外観
成形(型詰め)はオープントップで6つ山なのですが、少々変わっていることに気付きます。
こちらの側面には、縦に5本の区切りの線がきれいに入っていて、ロール成形した生地の端の部分であることが推測されます。
一方逆の側面には区切りの線が2本しか入っていません。
通常U字成形で型詰めしますと折った部分はもちろんつながっていますので、このような山にはなりません。
以前、海外の製パン工場でロール成形後に中央で絞めるような成形をしているところを見たことがあります。
連続製パンラインながら、おそらく手作業で型詰めしているでしょうから、I字成形は非常に効率が低くなってしまいますので、6つ山を出す効率的な作業方法を考えられたのではないでしょうか。
製品底面にはガス抜き穴の跡がありませんので、穴なしの食型を使用されているようです。(本間製パンの他の商品は、穴開きの食型を使用されているようですが。)
そして、少々焼き過ぎた底黒(そこぐろ)の傾向が見られます。
焼き過ぎた場合の症状はいくつかパターンがありますが、焦げたような偏った着色の底黒は焼成過程で局所的に生地底面温度が上がってしまった場合に起こります。
このような場合は、オーブンの設定温度を調整しても効果はあまり得られませんので、おそらく異常燃焼しています点火バーナーの燃焼調整をしなければなりません。
もしくは、温度センサー近くの点火バーナーが失火した場合に、ゾーンの温度が低いという信号を出してしまっている結果、他の点火バーナーが異常燃焼している可能性もあります。
使用しているオーブンの形式がトンネル式オーブンですと、運行速度が低いため、特にこのような状況には注意が必要です。
その場合、オーブンの構造上、焼成後半はバーナー間隔が長くなっていることも想定されますので、さらに注意が必要です。
内相
実際に底面のクラストは、やや厚くなっています。(製品中央でカットしなかったため、左右が遠近法のような図柄になってしまいました、すみません。)
高さを抑えた製品設計のせいかもしれませんが、山形食パンの割にはあまり縦に伸びている感じがなく、内相の目が丸めになっています。
食味・食感・風味
食べた感じなのですが、軽さというよりは中力粉の食パンを食べたようなパサパサ感が伝わってきました。
先述のように特別な乳や油脂、糖の特徴はありませんし、もしかしましたら焼成工程での不具合がたまたまあったのかもしれません。
他の商品は状態が違っていたかもしれませんが、消費者としましては一度このような商品を掴んでしまいますと二度とリピートはしたくなくなってしまいます。
あくまで個人的な意見ですが、同じサイズと同じ価格であったとしても、私は以前にドラッグストアで購入しました、こちらの食パンをセレクトすると思います。
なお、誤解のなきよう、今回購入の食パンが私に合わなかった以上に、このドラッグストアの食パンがよくできていた、とご理解ください。(先日も、ゲンキーへ夕刻行ってきましたが、パンの棚で他の食パンを横目に『小麦のひかり』はほぼ完売状態でした。)
名古屋初出店のコストコ
来る7月8日(木)に名古屋で初となりますコストコがオープンします。(愛知県常滑市には、セントレア近くに中部空港倉庫店があります。)
名古屋と言いましても、守山区という市内でも北東の端の区ですので、好都合なことに私の自宅からは非常に近いところに位置してします。
そして、こちらはブロガーのチェスキー (id:aquarelax)さん、コストコ情報をしっかりと発信されていますので、ありがたく参考にさせて頂こうと思っています。
事前会員登録
オープンに先駆けて、車での経路の確認を兼ね、事前の会員登録に出掛けました。
もう既に店内はオープンを待つばかりといった状況で、web予約の結果を持って、登録手続きに臨みます。
そこで、白いカードの一般会員と黒いカードのエグゼクティブ会員との選択を問われます。
エグゼクティブ会員の場合、年会費は9900円(税込)と一般会員(4840円 税込)の倍近く掛かります(事前登録の為、ここから1000円割引になりました)が、
・写真のショッピングバッグを頂けること、
・ポイントが2%付くこと、
・来年2月以降に一般会員へ移行した場合は、(ポイントは受け取ったまま)差額の金額をキャッシュバックして頂けること、
等の説明を聞き、エグゼクティブ会員で登録は完了です。
早速のお買いもの
と言いましても店内ではなく、隣接されていますガソリンスタンドでの給油です。
近隣のガソリンスタンドがレギュラー・145円/㍑のところ、コストコ会員でしたらここでは136円/㍑で給油できました。(愛知は全国的に比較的ガソリン価格が安いと聞いていますが、さらに安くなっていました)
早速、会員登録の恩恵を授かりました。
さてさて、来週は渋滞覚悟で買い物に行ってきます(もちろんパンはしっかりと見てくる予定です)。