黒猫サンタさんのパン作りブログ

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FOOMA JAPAN 2021(国際食品工業展) ~ 食品加工設備の最新技術

FOOMA JAPAN 2021

 

 2年ぶりにFOOMA JAPAN(国際食品工業展)が開催されました。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 例年は東京ビッグサイトでの開催ながら、昨年は東京オリンピックの影響で会場を大阪に移しての予定もコロナの影響で中止となり、今年は愛知県中部国際空港(セントレア)に隣接します愛知スカイエキスポへ会場を再度移してのリベンジです。

 

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 しかしながら、愛知県も先月に発出された緊急事態宣言が6月20日まで延長となり、出鼻を挫(くじ)かれたと言いましょうか、心配の火種を抱えた状態での開催となりました。

 

 ところで、最近ではなかなか足を運ばない場所へ移動してきますと、船とサッカーが大好きで、船は名古屋港で撮影したものをブログにアップ&紹介されています BlauGrana10 さんはもしかしてご近所?とか、在籍されている企業がこの展示会に出展されていると言われていました ペンギン侍 (id:ysnyn658)  さんの企業ブースは?・・・はたまたペンギン侍さん自身が来られているとか、勝手な妄想も膨らみます中、最新の情報収集に励んできました。

 

【 目次 】

 

会場:愛知スカイエキスポへ

 名鉄電車を乗り継いで、中部国際空港駅に到着しますと、改札口を出たところで展示会の広告が目に入ります。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 第1ターミナルとは逆方向の、LCC専用の第2ターミナル方面へ進むよう、表示があります。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 第1ターミナルを出て道路を跨ぐ歩道を歩いていますと、ずいぶん遠くに会場の愛知スカイエキスポが見えます。

 

 蛇足ながら、ここのLCCはまだ使ったことがありませんが、乗換えとなりますと距離があって大変そうです。

 

FOOMA JAPAN 2021

  この展示会ですが、名称こそ食品工業展ながら主催は日本食品機械工業会ですので、必然的に機械関係の企業が多く出展しています。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 やっと会場に到着したところで、開場はAM10時ですが、初日は開会のセレモニーがあり、9時40分から華々しい音響が会場内に響き渡ります。

 

 思っていたより会場は広く、聞くところによりますと、日本の展示会場で4番目の広さとか。(トップ3は、ビッグサイト幕張メッセインテックス大阪、辺りでしょうか)

 

各企業ブースの様子

 初日という理由だけではないと思いますが、来場者がこれまで見たこともない程に少ないです。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 ブースによっては、出展社のスタッフのみで来場者を見掛けないところも数多く見受けられました。

 

 やはり、愛知県の緊急事態宣言が延長されての状況下ですので、このような状況になるのか、とあらためて思い知らされた次第です。

 

真空冷却

 そのような中で、写真撮影をOKして頂けました、パシフィック洋行社で少し興味深い装置の展示がありましたので、紹介させて頂きます。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 この装置は、焼き上がったパンを急速に冷却させる装置なのですが、メカニズムとしましては食品内にある水分の蒸発潜熱を利用して、減圧による沸点の低下により冷却させる技術を応用したものです。

 

 効果としては、ボリュームアップ、腰折れの低減、パンの内相品質の向上等が謳われており、近年、脚光を浴び始めている技術のひとつです。

 

 また、聞き及んでいるところですと菌の繁殖に適した温度帯を急速に通過できることから、食品衛生面でも高い期待が持たれている技術でもあります。

 

テストサンプル

 そこで、テスト品(真空冷却製品)とコントロール品(通常冷却品)のサンプルを頂くことができましたので、ご覧頂ければと思います。

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 青のパック(左側)には真空冷却を施しました製品、赤のパック(右側)には通常冷却の製品が詰められています。

 

① クロワッサン

FOOMA JAPAN 2021

 

 断面での高さ(潰れ具合)と内相に違いが見られます。

 

② アメリカンマフィン

FOOMA JAPAN 2021

 

 製品は、縦に4分割されていますが、縮みが少なく外観形状が確保されている様子が伺えます。

 

③ デニッシュショコラ

FOOMA JAPAN 2021

 

 やはり、同様に外観形状への効果は観られると思います。

 

 冷却のメカニズムが蒸発潜熱を利用していますので、サックリ系のペーストリーやパイのような生地にはシンプルに効果がありそうですが、冷却時の熱移動と水分移動のメカニズムが理解できていれば、しっとり系の製品への応用も可能と思われます。

 

 本来でしたら、解析モデル等で期待できる効果を説明したいところなのですが、取り急ぎ、記事のアップを優先していますので、そちらはまた日を改めて。

 

アカデミックプラザ

 この展示会の特徴のひとつとして、複数の学会との連携が挙げられ、日本全国に留まらず海外の大学や研究機関からポスターセッションや口頭発表で、それぞれの研究成果の発表が行われています。

 

 その中のひとつ、日本食品工学会は9月7日(火)・8日(水)にリモートでの年次大会が行われるのですが、私も研究発表を行う予定になっています。

 

 内容は、食パン焼成時の食型温度の履歴から経時的な水分蒸発量を推算するもので、特にゾーンコントロールを行っています連続式のオーブンでは、製品の品質からゾーンごとの設定温度を判断する材料になり得るかと考えています。

 

帰宅して

 食品関係の展示会では、デモンストレーションで製造していますパン・菓子等の試作サンプルを頂くことが多いのですが、今回は試作も自粛傾向にあって、例年と比較しますと会場で頂けたサンプルも持ち帰りのサンプル激減でした。(一方、ペットボトルのお茶・お水は、飲み切れない程、頂けました。)

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 こちらのせんべいは、フライヤーやオーブンを手掛けている企業ブースで頂きました。(三作せんべいという、金沢のお菓子のようです。)

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 そして、スマートウォッチが計測しました今日の歩数は、なんと1万5千歩超えに。

 

 日頃歩いています平均の歩数が3千歩台前半ですから、この日はなんと4日分・・・、おかげで右足にマメができました。(これに懲りて、日頃からもう少し歩くようにしようと思っています。)

 

FOOMA JAPAN 2021

 

 実はこの日、16時からタレントの渡辺美奈代さんのテーブルトークが企画されていたのですが、さすがに歩き疲れて、そそくさと帰宅の途に就きました。