黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

嘘やろ ミニスナックゴールド・山崎製パン ~ うずまき成形

 過日、ツイッターにて、一言『嘘やろ…』で4.7万のいいねが付いたツイートがあったようです。(2022年4月7日)

 

 

 実は、家族から回ってきたこのツイート、私は『いや、普通に本当だと思うけど。』と、家族に返したのですが。

 

 世間の関心毎は分からないものですね。

 

 そして、ヤマザキパンと言えば、今年もヤマザキ春のパン祭りで、今年は白いスマイルボウルをゲットです!

 

【 目次 】

 

うずまき成形

 この成形方法の正式名称はよく分かっていませんが、以前に在籍していましたメーカーでの名称をそのまま使用させて頂きました。

 

 シート生地の生産ラインでは、ストレッチャー(厚さを揃える)⇒ロータリーカッター(長さを揃える)、ギロチンカッター(幅:生地重量を揃える)と流れてきました生地を、その後のワークコンベア上で、作業者がうずまきの形に成形します。

 

うずまき成形

 

 ギロチンカッターはコンベア速度に同調して連動していますことから、重量を計測して生地をカットしている訳ではありませんので、作業者は適時、生地重量のチェックを行い(カッティングのタイミングを調整し)ながら、成形の作業に就いています。

 

 ちなみに、成形の順序ですが、

① まず、最初に流れてきた長いひも状の生地をツイストして捻じっていきます。

② 次に、片方の端を固定して、円弧を描くように中心から渦巻き状に巻いていきます。

といった、要領です。(すみません、図解を、と思ったのですが、Power Point の作画が間に合いませんでした。)

 

 それにしても、1日に平均約8万個を製造するわけですから、製造する工場が複数あっても、作業者の方の工数は大変なものになることは確かだと思います。

 

ミニスナックゴールド(山崎製パン)

『ミニ』の謎

 スナックゴールドは、1968年に関東地区で発売されました(ロングセラー商品ですね)。

 

 ところが、その後、関西地区ではスナックゴールドを小さくしたミニスナックゴールドが発売されます。

 

 そして、1970年、関東と関西で商品を統一化することになったのですが、この時、大きさはスナックゴールドのサイズで、商品名はミニスナックゴールドが採用されたとのことです。

 

 ことの経緯は、当該メーカーの担当の方しか分かる術もありません。

 

ミニスナックゴールド

 

ミニスナックゴールド

 

 発酵種のルヴァンと北海道産バターが使用されているところが、アピールのポイントでしょうか。

 

外観

 うずまき状の生地の外形は、きれいに円形に揃えられています。

 

 これだけ形状が整っていますと、手作業ではなく、機械生産と思われてしまうのも頷けます。

 

ミニスナックゴールド

 

 アイシングの白いラインも、アクセントになっていますね。

 

 ちなみに、前述のライン図で生地断面がほぼ正方形になるように分割されていますので、焼きあがった製品の表面はフラットな面と層の見える面が交互に現れます。

 

ミニスナックゴールド

 

 外観形状が揃っているからと言って、けっしてプレス天板を使用している訳ではなく、平天版で最終発酵・焼成を行っているようです。

 

 焼き色は標準的なきつね色ですが、デニッシュ生地ですので、焼成時間は長く、20分くらいは掛けているのではないでしょうか。

 

風味・食味・食感

 なつかしさも加わって、デニッシュ生地のバター風味とアイシングの甘さが程よくマッチしています(今更、コメントを付けるまでもないかもしれませんが)。

 

 袋包装のデニッシュですので、表面のサクサク感こそ出ませんものの、口溶けのいい食感です。

 

うずまきデニッシュ(パスコ)

 ところで、パスコもロングセラーでこのうずまき成形のデニッシュを販売しています、その名も『うずまきデニッシュ』。

 

 さて、このうずまきデニッシュなのですが、少々発売時期が分からなくて(つまりは、ヤマザキパンとパスコでどちらが先に発売したか、と悩むところです)。

 

 ただ、以前は中部・関西・中国・四国でしか販売されていない地域限定商品だったようです。(ということは・・・ご想像にお任せします。)

 

うずまきデニッシュ

 

うずまきデニッシュ

 

外観

 サイズ、焼色やアイシングが掛けられているところまで、ミニスナックゴールドと近い外観です。(あっ、こちらは左巻き・・・偶然です!)

 

うずまきデニッシュ

 

 ただ、細かいところですけど、生地の層は若干きれいに、表面の艶も出ている感があります。(折込み成形 or 油脂の違い?)

 

うずまきデニッシュ

 

 以下同文。

 

風味・食味・食感

 以下同文(手を抜き過ぎ、とお𠮟りを受けそう)。

 

ヤマザキ春のパン祭り

 ついにコツコツと28点を貯めて、2022年のヤマザキ春のパン祭り、白いスマイルボウル、ゲットです!

 

ヤマザキ春のパン祭り

 

 すでに、点数シールは4月末に終了していますので、点数が集まっているのに、まだ交換が済んでいない方は、今月末までに受け取りに行かれてください。

 

ヤマザキ春のパン祭り

 

 今回は深さのいあるボウルですので、パンを置くには少々使い難いですけど、仕事場ではクッキーやスナック菓子を入れておくのに使えそうですね。

 

ヤマザキ春のパン祭り

 

 この白くて薄いボウル・お皿は、品質には定評があります。

 

 シンプルであるが故に、料理が映えそうです。