第4回ベーカリー・ジャパンカップとパンの世界大会大集合
展示会場の東西両端に位置するブースでは、パンのコンテスト関連のイベントが開催されています。
西側のブースで開催されていますのは、第4回ベーカリー・ジャパンカップ(全日本製パン技術選手権大会)で、日本のパン職人の1番を決める国内唯一のベーカリーコンテストです。
この日は、菓子パン・食事パン部門の決勝進出者4名(8名中)による競技が行われました(なお、残り4名の競技は翌22日(金)に実施予定)。
また、東側のブースでは『パンの世界大会大集合』と銘打って、クープ・デュ・モンド日本代表選手3名によりますデモンストレーションやセミナーが行われています。
このブースでは、代表選手が作ったパンの入ったエコバックが、一つ1000円で販売されており、収益金はパンの世界大会出場の経費に充てられるのだそうです。
さて、展示会場での気になりました情報をいくつか、ご紹介。
理研ビタミンは多くのパンの原材料を手掛けていますが、今回は連続製パンラインの視点からも商品の提案をしています。
多くの製パン工場では、機械耐性といった言葉をよく耳にします。
パン生地を取り扱う際に、設計上、どうしても過剰な負荷を生地に与えてしまうためです。
例えば、パン生地分割時の圧力とか、ロール成形時の転圧の強さだったりとか、人の手であれば力の加減が可能な工程でのベタツキを減らす油脂や乳化剤がそうです。
おいしいパンを安定して消費者へ届けるための手助けをしてくれています。
マスダック
菓子製造装置を手掛けるマスダックは、以前のがっちりマンデーで森永卓郎さんがお奨めしていた企業のひとつです。
たしか、その時にはどら焼きの製造装置で90%以上(100%に近かったような…)のシェアを誇っていると聞いた記憶があります。
そのどら焼きの装置(というよりは製造ライン)は、通路に面した一番目立つところに展示されていて、多くの来場者が直接どら焼きができていく様子を見学していました。(まさに圧巻です!)
ところで、会場内では基本的に装置等の写真撮影は禁止となっていますので、鮮明な画像をここでお見せすることができません。
下手に写真を撮って怒られますのもどうかと思いますので、そこはご容赦の程。
そして、ブースの奥側にはシュークリームのシュー皮を焼き上げて、クリームを充填する装置(というよりも、こちらも製造ライン!)が稼働しています。
オーブンの側面はガラス張りになっていて、連続的にシュー皮が膨張して焼き上がっていく様子が見られます。
先述のどら焼きやこの作り立てのシュークリームは来場者への試食やお土産用として、振舞われていました。(これは、うれしい!)
日本パン技術研究所
この展示会では、私が非常勤講師を務めます日本パン技術研究所もブースを出して出展しています。
パン学校や書籍の案内等、伊賀先生、原田先生、西島さんをはじめ、スタッフの方が来場者に積極的な対応を見せられていました。
なお、井上所長はベーカリー・ジャパンカップの審査委員長を任されているとのことで、ブースの方でお見掛けすることはあまりないようです。