なんとも目を引くネーミングの高級食パン専門店『ねえぇ ほっとけないよ』が、昨年の6月29日、愛知県瀬戸市にオープンしました。
特にこのお店をご存知ない方は、この記事のタイトルをご覧になって・・・?、と思われたのではないでしょうか。
【 目次 】
ねえぇ ほっとけないよ
瀬戸市菱野台の集合住宅街に途切れることなく、人が訪れるパン屋さんがあります。
今日は、桜の開花状況も満開に近い頃、ソメイヨシノの淡いピンク色に彩られたかのような店舗は、まだオープンして9ヶ月の新鮮さを残して、今日も食パンを買い求めるお客さんに応えています。
店先の大きめな看板は、車道側からもその存在感が目立っています。
駐車場は、店舗の並びに共同となっているところが数十台分確保されていますが、さすがにオープンの頃は満車の状態が続いていました。(結局、その頃は購入を諦めました)
今であれば、それなりに埋まっていましたが、なんとか駐車することもできると思います。
店先に行ってみますと、手書きの看板に、液晶ディスプレイの看板が並んで、商品を紹介しています。
そして、店内には焼かれた角形食パンが並んでいます。
定休日は不定休で、営業時間はAM10:00~PM16:00 ですが、売切れ次第、閉店とのこと。
ですから、ここに見えています食パンも予約分が含まれているようですので、店頭で、まだパンがある!、と喜んでもいられないようですね。
販売されていますのは、
◎「ほっとけないよ」(プレーン) 2斤 / 800円(税別)
◎「そんな君も好き」(レーズン) 2斤 / 980円(税別)
◎「だから君が好き」(小倉あん) 1斤 / 800円(税別)
の3種類の角形食パンです。
プレーン食パンのネーミングも『ほっとけないよ』
この日は、プレーンの『ほっとけないよ』を1本購入しました。
焼き立てということで、包装紙は別添で、紙に包んでもらった上に画像のようなオシャレな紙袋に詰めて渡されました。
ところで、お買いものを終えましたおじさんが、このようなかわいらしい紙袋を持って歩いている姿に、どうも違和感しか感じないように思っているのは私だけでしょうか。
外観
帰宅して、改めて食パンを取り出してみました。
外観としては、全体的にやや焼色は濃く、色調としては褐色が強い感があります。(糖量の加減でしょうか)
パンの着色に関連する化学反応としては、メイラード反応(アミノーカルボニル反応)とカラメル化反応のふたつの反応が知られています。
一般的にメイラード反応は黄色に寄った色調を示し、カラメル化反応は赤色寄りの色調を示します。(色調:色相角度・・・0度・赤、90度・黄、180度・緑、270度・青)
そしてメイラード反応は一定量で収束し、その後はカラメル化反応のみが進行しますので、糖量が多い配合の場合、褐色の強い焼色のパンになります。
成形は4つ玉俵成形なのですが、数日前にリポートしました、とく川の食パンと近いものを感じました。
巻き目の跡が低いところに位置し、中央から上部が(張った部分の生地が伸びた)フラットな面となっています。
生地の物性が非常に柔らかい等の要因で、成形時の生地の端面が伸び難くなっているのかもしれません。(あくまでの私の勝手な推測です)
そしてパンの重量を量ってみますと、これも794gと、とく川の食パン(800g)とほぼ同程度です。
追記ですが、食型も同様の仕様のものを使用しているようで、食パンの底面にはガス抜き穴の跡がくっきりと付いていましたよ。
内相
スライスして、断面の内相をチェックします。
目はやや丸目でやや大きめですが、膜は薄かったですね。
食味・食感
生のまま食べてみますと、最初に感じますのはクラムのしっとりしたソフト感でしたね。
吸水の高さを感じるような柔らかさです。
そして、食感を感じるのとほぼ同じタイミングで、食味として甘さを感じます。
最近の食パンブームのトレンドにクラムの甘さが挙げられますが、元来、パンは噛んでいる内にデンプンが唾液の酵素で麦芽糖に分解されて、甘さを感じる食品だったのですが・・・。(もちろん、どちらの食味も否定するものではありません)