高級食パンはこれまでにも数多くご紹介してきましたが、水にこだわる高級食パンの謳い文句で展開していますのが、銀座 に志かわです。
その店舗数は、日本全国・北海道北見から沖縄まで、全国に62店舗。
そんな全国で支持されています食パンをリポートします。
【 目次 】
今回のお手伝いも・・・
やっぱり家族でした。(とても頼りになる家族です)
名古屋栄にあります銀座に志かわ名古屋伏見店は、営業時間がAM11:00~18:00 なのですが、売り切れ次第終了となります。
買えない時には辛いですが、個人的には売れ残りも減らせて、いろいろな意味でいい販売方法とおもっています(この方式、最近多いですね。)。
暖簾(のれん)をくぐって店内へ(和のイメージですね)。
店内へ入って左側の空の棚には、普段なら焼きたての食パンが並んでいるのでしょう(コロナウィルスの影響かと)。
そして、右奥の棚には、既に包装された食パンが。
に志かわの食パン
「水にこだわる高級食パン」(2斤)800円(税抜き)を購入してきてもらいました。
商品は高級感のある手提げ袋に、パンフレット共に入っています。
特徴的なのは、縦長の外観形状です。
焼色はやや薄く、製品重量が814gとずっしりとした感覚を覚えます。
思うに、ソフトなしっとりした食感を残しつつ、(腰折れしない)良好な外見形状を得るためのサイズが、この縦長の外観形状だったのでは、と。
内相
スライスして、内相を見てみます。
気泡は細かく、そして膜は薄く綺麗に伸びていますので、スライス面全体の色は白く見えますね。(写真の撮り方が・・・、すみません m(__)m )
食感・食味
なまのまま食べてみますと、最初にしっとりさを感じ、続いてほんのり甘い食味が続きます。
トーストしても、引き続きしっとりとした水の重みが感じられる商品です。
個人的な感想としては、形状、吸水、生地重量や焼き方等、とてもよく製品コンセプトが考えられて設計されていると感じました。
食パンの食感で『しっとり』という言葉一つを挙げてみても、表現の仕方は各ベーカーリーでそれぞれの特徴を持たせていることがすごく分かります。
サンタさんの豆知識 原料の水
パン作りにとって、水は非常に大事な原料です。
に志かわではアルカリイオン水(正式名称:アルカリ性電解水 一般的にはpH9.0~10.0)をパン用の仕込み水として使用しているとのこと。
これまでの製パンの常識では、パン酵母の活性の関係で弱酸性(pH5.2~5.6)の水を推奨していますから、これを覆した作り方です。
パン酵母以外の作用に目を向けて、に志かわの食パンの品質を得るための条件であれば、この非常識こそが定石となっているのでしょう。
一般的に健康体の人の体液は弱アルカリ性(pH7.4程度)ですが、食生活の偏りやストレスなどで酸性へ移っていくそうです。
そのため、接するものは弱アルカリで中和するものが良いと言われる記述も目にしたことがあります。
ひとつの業界の常識は、一般社会では非常識といったことは多々見受けられます。
原理原則は守っていかなけばならないと思っていますが、固定概念に固執していては、未来のニーズに応えられないことも意識しないと、と再確認した次第です。
リーンな食パン
突然ですが、かなり以前に『最近、甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に・・・』という日本酒のTVコマーシャルがありました。
パン業界でも、たしかに甘口の食パンが増えてきた気はしますが、甘口のパン生地がなかった訳でもありませんので、今になってそれほど違和感を持っていることはありません。
でも、そんな時だからこそ、リーンな配合で小麦の風味が感じられる食パンに目が向きがちです。
今年は新型コロナウィルスの影響で、我が家恒例の春の京都旅行がなくなりました。
そのようなこともあって、昨年に偶然出会ってしまいましたナカガワ小麦店(京都の名店7選)の食パンが無性に食べたくなってきてしまいますね、無い物ねだりなのは分かっていても・・・。( `ー´)ノ