以前に、名古屋駅名鉄百貨店地下1階のマリアージュ ドゥ ファリーヌ名鉄店でパン他を(家族に)購入して(きてもらって)以来、コロナが落ち着いたら本店へ、と思っていましたところ、あれから1年近くが経っていました。
たまたま、関西地方への仕事の予定がありましたところ、(コロナ禍での電車の利用が気になり)名阪道路を使用する機会がありましたので、帰りしなに少し寄り道をしてインターチェンジを降り、アクアイグニス内のマリアージュ ドゥ ファリーヌへ行ってきました。
今回は、加えて連続生産ラインでのクロワッサン成形装置について、概要の解説をしようと思っています。
【 目次 】
クロワッサン成形機
クロワッサンは油脂(主にバター)を折り込んだシート生地から成形されます。
この工程でも、折り込んだ油脂が生地に溶け込まないよう、温度管理は重要な管理項目です。
① 実際にはストレッチャーのような設備で、最終的に規定の厚さに折り込み生地を延展します。
② ロータリーカッターで、1枚ずつの形状にカッティングしますが、この時点ではコンベアの進行方向に対して、生地の向きが前後が交互になっている状態です。
③1列おきに、生地の向きを180度方向転換して、すべての生地の方向を合わせます。
④上下がフェルト製ベルトの成形装置を用いて、生地を巻いていきます。
この時点では生地形状がまっすぐですので、その後に生地の両端を合わせて三日月形に形作ります。(この工程も、既に自動化された設備が開発されています。)
アクアイグニス
駐車場(上図のP1)から歩いて、いちご園の横を過ぎますと、右手にはギャラリーと奥の和食レストランが新名神高速道路をバックに見えてきます。(撮影① さらにその手前は、温泉&宿泊施設となっています)
浅瀬で造られた池は水も澄んでいて、まるでそれぞれの建物が水上に建てられたかのように清々しさが漂っていました。
マリアージュ ドゥ ファリーヌ
辻口博啓シェフが手掛けるマリアージュ ドゥ ファリーヌは、入口から左手一番奥にあります。(撮影②)
途中の歩道沿いでは、オーガニックの甘夏みかんを露店で販売されている方がいて、思わず1袋(8個入り 1,000円)をお買い上げ(いいお買い物でした)。
店内に入りますと、商品スペースに隣接して作業スペースもオープンな環境で造られており、ここは撮影の許可を頂いて写真を撮らせて頂きました。
デッキ式オーブンは、タニコーのVestaオーブンが入っています。
このオーブンは国産メーカーの設備ですが、調査した経験がありません。
6月に愛知県でFOOMA(国際食品工業展 会場:愛知スカイエキスポ(中部国際空港セントレアから徒歩5分))という食品機械関係の展示会があり、タニコーも出展するようですので、ブースに寄ってこようと思っています。
購入した商品
今回、購入しましたパンは、このような感じです。(全7品種 8個)
基本的に、国産小麦を使用している商品です。
人気の上位商品を中心に、ハード系、菓子パン系、ドーナツ、デニッシュ、クロワッサン、パイとバラエティ豊かに選定しました。
ピーナッツ・フランス(210円 税込)
我が家でのリクエスト率 No.1 のミルク・フランスのピーナツ版です。
クープは横に5本入っていて、卵?艶出しコートがされていますので、『フランス』のネーミングを見ますと表面の光沢に少々違和感があります。
コッペパン風に、腹割りでピーナツクリームがたっぷりと充填されていました。
側面のホワイトラインもくっきりと出ていて、食感としてはソフトフランスのイメージです。
外観形状を見る限り、焼成は直焼きではなく、天板を使用していると思います。
くるみ&はちみつ(250円 税込)
こちらは、直焼き(ハースブレッド)の商品です。
縦に1本の比較的深いクープを入れ、S字に成形されていて割れたところからは所々クルミが見え隠れしています。
断面は、ハースブレッド(直焼きパン)に特有の不規則な大小の気泡ができていて、しっかりとした歯応えとクルミとハチミツの風味が特徴です。
イチゴのデニッシュ(国産小麦100% 230円 税込)
商品棚には、クリームチーズ、フランボワーズ、栗等のデニッシュが並んでいましたが、今回は一番売れてそうだったイチゴをセレクト。
それにしても、商品棚が色鮮やかです。
よく見てみますと、深めのプレス天板か円形の型に生地が詰められて最終発酵・焼成がされているようです。
層がきれいに出ていて、噛んだ時のパリパリした食感がたまりません。
もち粉のクランベリーチーズ(人気 No.3 260円 税込)
国産小麦90%に、クランベリー&カマンベールチーズ、ライ麦が使用されているようです。
残りの10%は、もち粉でしょうか。
エピのような成形の白焼きパンです。
内相はソフト系菓子パンのそれで、クランベリーの果実がアクセントになっています。
国産小麦のクロワッサン(人気 No.2 230円 税込)
マリアージュ ドゥ ファリーヌの人気No.2の商品がクロワッサンです。
『国産小麦を100%使用し、バターを何層にも練りこみ(?折り込み)』焼き上げた同店自慢のパンとのことです。
たしかに層はとてもきれいに出ていますし、食べた時のサクサクした食感は絶品です。
折り込まれたバターの風味もよく出ていました。
松阪牛入りカレーパン(人気 No.4?~6? 300円 税込)
三重県だけに、ブランド牛の松阪牛を使用した細長い形状のカレーパンです。
表面にはとても細かいパン粉が使用されており、噛んだ時に独特の口当たりを感じます。
そして断面には、これまでに見たことのない内相が目を惹きます。
生地が2層になっていて、内側には全く気泡のない竹輪のような層があり、その外側に細かい気泡の生地の層があります。
外観形状から、まず間違いなくフライしていると思いますが、脂っぽさはほとんど感じません。
すごく不思議です、?パン粉、?生地?、フライオイル?・・・。
実際に食べてみますと、サクサクした外周の口当たりと、その内側の弾力のある生地が食感として伝わってきます。
食べる前の印象としては、けっして良いイメージではありませんでしたが、表面のカリッとした食感と松阪牛のカレーフィリングとの組み合わせで、何回か食べているともしかしたら嵌(はま)るかも、といった印象を受けました。
アップルパイ(650円 税込)
そして、前回の記事に続いて今回も買ってしまいました、アップルパイ。
この潤沢に充填されていますアップルフィリングが、贅沢感を感じさせてくれます。
そして、生地はしっかりと層を成していて、食べた時に伝わる食感と包んでいるアップルフィリングの食味を合わせて感じさせてくれます、ごちそうさまでした。
最後に
できれば、仕事のついでではなく、思いっきりレジャーでアクアイグニスを1日楽しみたかったですね。